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ビジネス特集
激戦!アパレルSPA 〜中国で勝つための"チューニング術"とは?〜
Interview:ファーストリテイリング(中国)商貿有限公司 潘寧・董事総経理
「SPA第二世代には負けない」

中国でのM&Aを示唆したファーストリテイリング(中国)商貿有限公司の潘寧・董事総経理
事業は堅調に推移している 高いリピーター率を誇る
――(編集部)10月にまた上海でユニクロの新店がお目見えします。
潘寧・董事総経理 9月初めに伝えられた日本の報道によると、ファーストリテイリングの 2007年8月期の連結業績は営業利益が700億円程度と前期比で微減したが、売上高は5300億円前後で同18%増だったとみられる。二期ぶりに減益だったものの、三期連続での2ケタ増収に貢献した要因のひとつが、海外の中国(上海・香港)やニューヨークで展開するユニクロ大型店の好調である。
ファーストリテイリング(中国)商貿有限公司は06年12月、上海浦東の大型ショッピングセンター・正大広場へ、当時アジア最大規模の売り場面積を誇る「ユニクロ上海旗艦店」を出店。その後この1年に渡って、上海市内の既存店の大型化とリニューアルに注力してきた。5月、百聯西郊購物中心店を従来の3倍の800平米へリニューアル。8月には南京東路中聯店を改装オープンした。
現在、中国大陸ではユニクロを上海に9店舗(10月開店の新店含む)、杭州に 1店舗を展開している。「すでに8割が大型化、リニューアルを終えている。残るお店も来年早々に取り組むつもり」と同社の潘寧・董事総経理は話す。
――上海では集客力が安定してきています。
潘氏 事業は堅調に推移し、既存店ベースで利益を出しています。好調な既存店の中には、大幅な成長を遂げているお店もあります。
――ブランドイメージがだいぶ浸透してきたのでは。
潘氏 確かに浸透してきましたが、実感ではまだまだです。歴史のあるローカルブランドや強力なマーケティング活動で攻める欧州ブランドと比べ、ブランド認知度で劣っている面もあるでしょう。
しかしある調査によれば、ユニクロのリピーター率は80%と、どのブランドにも負けない高い数値が出ています。これはお客様にユニクロの高品質が認知されている結果でしょう。これまで慎重にマーケティング活動を行ってきましたが、お客様とのコミュニケーション力を高め、ブランド浸透に更に邁進したいです。

昨年12月の正大広場「ユニクロ上海旗艦店」のオープニングセレモニーで。中央はファーストリテイリングの柳井正・会長兼社長
一兆円構想実現に大きな役割 中国でのM&Aも視野に
―― ファーストリテイリングでは、 2010年のグループ売上高1兆円の目標達成に向け、引き続き主力のユニクロ事業拡大を成長戦略の中心に据えています。
潘氏 目標達成には、成長市場である中国でどれだけ業績を伸ばせるかが大きなポイントになります。計画では現在の 10倍から15倍の売上げを上げなければならない。大きな目標ですが、実現可能な数字だと考えています。
――8月、日本本社が米国の高級衣料品専門店バーニーズ・ニューヨークの買収を断念すると発表し、大きな話題となりました。中国でのM&Aの可能性は。
潘氏 ファーストリテイリングはユニクロを主要ブランドに、複数のブランドを展開しています。その中には、欧州で買収したふたつのブランドが含まれます。M&Aも1兆円構想実現のための戦略の一部です。
もちろん弊社がM&Aを行う可能性もあります。かつてアジア最大のSPA チェーン店・ジョルダーノの買収を検討した経緯があります。
今後、買収するのに適当な有望企業があれば、M&Aを行う可能性は十分にあります。
――ZARAやH&Mなどいわゆる第2世代SPAが上海で活発な動きを見せています。第2世代とはどんな差別化を図っているのですか。
潘氏 第2世代のいいところはもちろん積極的に吸収していく。ただ、ユニクロにはユニクロ独自のビジネスモデルがある。ヒット商品を生み出し、高品質でファッション性のあるベーシックウェアを大量に販売、コーディネートのしやすさをアピールポイントにするスタイルを固持していきます。「普遍性」で我々は第 2世代に負けないものがあり、将来性では明らかに我々に分があります。
ユニクロの"チューニング術"
2002年に進出した当時は、日本と同様、マスマーケットをターゲットにしたユニクロ。その後、ホワイトカラー層へターゲットを絞り込み、成果を上げている。また、店舗も大型化し、集客力を高めた。
来春の北京進出でも"チューニング術"が試される。潘氏は昨年の北京撤退について「上海と同じオペレーションを持ち込んだため」としている。具体的に明かしていないが、北京への再進出では上海とは違った展開が見られるかもしれない。
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2007/10/11 更新
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