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総領事館員リレーコラム(13):邦人保護・援護業務って!どんな仕事なの?
在上海日本国領事館 領事班 竹内誠治 氏
こんにちは。在上海総領事館の領事班の竹内誠治です。今回は領事班で取り扱っている邦人保護・援護業務についてご紹介します。日本人が外国で何か困ったことに遭遇した時、真っ先に相談できる窓口が在外公館の領事担当者です。
例えば、旅行中に金銭や旅券などを盗まれた場合、現地警察に被害届を提出することとなりますが、場合によっては、領事館にも届け出ていただく必要があります。その場合には、担当領事は旅券の発給のみならず、そのほか困りごとの相談にも乗っています。また、邦人の方が交通事故などで亡くなった場合には、領事から、死亡事実を日本にいる家族に通報します。
その際に、外国に行った経験のない年老いた両親が驚いて飛んでくることもあります。そうしたら、領事は気落ちした家族を空港へ迎えに行きます。もちろん、警察、病院や遺体安置所へ単独で行けない場合には領事が付き添います。ご遺体を持ち帰るためには、当地で死亡証明書を取得する必要が出てきますので、そのお手伝いをしますし、骨壺で持ち帰る場合には、領事館が作成した遺骨証明を携行する必要もありますので、領事館での手続きが必要です。
領事の仕事はこれだけにとどまりません。日本人が何か罪を犯して警察に捕まるということもあります。領事館では、事実関係を警察など関係機関に照会し、事実が判明次第、関係者に通報するとともに、刑務所へ面会に行くこともあります。さらに、外国人と結婚したが、夫から虐待を受けている日本人女性が思いあまって電話をかけてくるような場合にも対応をしています。
領事の最も重要な任務の1つが邦人の生命、身体、財産の保護となっていますが、個々の案件において、領事が邦人に対してどこまで援助をすべきかの判断は実際にはなかなか難しいものがあります。外国で事件、事故に巻き込まれた場合、自助努力で対応していただくのが原則ですが、自助努力でできる範囲は、言葉の問題、外国での生活経験、年齢、ほかに頼れる人が現地にいるか否か、事故などの状況(怪我の有無、突然の災難で気が動転している)により異なってきます。例えば、邦人が置き引きにあってどうしてよいかわからず領事館に電話してきた場合には、旅券を盗られていれば、旅券の発給か渡航書の手続きが必要なことを伝えますし、航空券やクレジットカードも盗られていれば、その手続きもそれぞれ必要になることをアドバイスします。また、その人が当地に地理不案内で外国語ができず、頼る人もなく、盗られた物も高額であれば、警察での届けを手助けすることもあります。
このように、領事館では、事件、事故に遭われた邦人の状況に応じて臨機応変に対応していますが、それにも自ずと限界があり、必ずしも皆様の期待に添えないこともあります。事件、事故に遭わないようお互いに気をつけましょう。


前回までの「総領事館員リレーコラム」
総領事館員リレーコラム(12):赴任・帰国される皆様へ
情報提供: BiZpresso Vol.40 3月11日発行
2008/03/29 更新
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