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中国における人材とそのかかわり方 第十一回:中国における日本人現地採用の行方
日本人現地採用と聞いて、皆さんはどのようなことを思い浮かべますか?
中国語でコミュニケーションがとれる。採用が手軽。日本と比べて給与が安い。あるいは中国語はもちろん、中国の事情にも精通し、中国市場開拓、中国人スタッフの管理を任せられる。しかし、現状を見ると、日本人を安い給料で採用するという点が、大きなポイントになっているようです。留学後、採用された社員は右も左も分からない状況で仕事探しを始めるので、給与は企業からの提示額に応じます。そのため、年が経つにつれて、特に金銭面、保証面で不安を感じるわけです。中国に留学し、その後、現地で仕事を見つけた後でも、3年前後をさかいに退職する方が多くいるようです。特に日本人同士で結婚された夫婦の方は生活面、将来の不安を強く感じています。実力を認められ運よく本社採用(本社出向社員)になった方もいますが、現時点ではかなり稀な話です。保障だけの問題ではないですが、業績を上げていても評価制度が整備されていなければ、退職せざるを得ません。
例えば、ある20代の求職者は日本で中国語を使った仕事を希望しているので、思い切って中国で留学、現地採用で勤務し、3年または30歳を目処に日本にて再就職を考えています。
中国駐在社員としての仕事を希望したところで、探すことは容易ではありません。個人的な話になってしまいますが、私も家族が中国にいるので、簡単に日本で就職活動をするというわけにはいきません。(妻は日本人でも中国人でもないので、考えることは多いですが・・・)
話題が少し変わりますが、半年程前、ある大企業の取締役の方とお話しする機会がありました。現地採用の日本人は転職しやすく、能力もあまり高くないとのことでした。もちろん仕事ができる、できないの基準は様々で一概にはいえませんが、現地採用者にあまり良いイメージを持っていないようでした。

もともと採用の基準が日本と中国では違います。本当に優秀な人材を欲しいと考えるのであれば、日本と同じ採用基準にし、中国で勤務させることを考えてもいいのではないでしょうか?もしくは勤務態度や経験を見て、長期で働いてもらえるような処遇を考えればいいのではないでしょうか?
前回も書きましたが、有能な能力の人を低い給与で働かせるのは、今後日本の競争力を低下させるだけです。中国で本気でビジネスを考えるのであれば、日本人を多く駐在させて日本式に考えるよりは、中国の事情に精通した人材を採用することにより、効率化がはかれるのではないでしょうか?
情報提供: 上海一吉商貿有限公司
2008/02/21 更新
筆者:橋本哲哉(はしもと てつや)
ICHIコーポレーション 副総経理
1998年立命館大学卒業し、日本で就職。その後、中国にて留学。電子関連、人材関連(人材紹介・人材トレーニング)を経験後、現職はICHIコーポレーション 副総経理。HSK9級、上海市人材仲介員の資格をもち、海外職業訓練協会(OVTA)の国際アドバイザーとしても登録。中国にて8年目で、特に人材・人事方面に対し、自身のこだわりあり。

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