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徐弁護士の中国法律基本講座第1回:中国における取り引き上のリスクを抑える
取り引きを行う以上、どこにでもリスクは必ずついてきます。中国もその例外ではありません。今回は中国における取り引き上のリスクを抑える方法をご紹介します。

1.取り引き相手を知る
取り引きを行う際にはまず取り引き相手を知ることは非常に重要なことである。相手を知る方法はいくつもあるが、法律事務所を通して調査を行うことは有効な方法の1つである。
2.契約内容を細かく厳密にする
中国は契約社会であり、書面による契約を締結することは取り引きの原則である。日本のように電話だけで取り引きが成立することは通用しない。契約内容については相手が違約した場合に、違約責任を追及するため契約内容を細かく厳密にすることはリスクを抑える絶対に不可欠なことである。
3.契約の履行において書面を残す
“主張する側に立証責任がある”というのは、裁判の原則である。将来裁判を起す場合の立証責任を果すため、契約の履行において双方の権利と義務に関する事項につき、書面を残すことは非常に重要なことである。
4.取り引き相手が違約したら遅延ではなく措置を取る
契約当事者が堂々と違約することは取り引き上最大のリスクといえる。取り引き相手が違約した場合はいかに対応するかである。相手が自らの違約行為を是正することを期待せず、遅延なく措置を取ることはリスクを抑えるために絶対に必要なことである。
措置を取る際、私のこれまでの経験上、次の事柄をおすすめしたい。
(1)書面により督促状を出す。
(2)弁護士レターを出してもらう。
(3)早いうちに裁判を起す。
(4)裁判所に命じられた自主履行期間の後、直ちに強制執行を申請する。
(5)相手が金銭債務を負っており強制執行でも債権の回収が不可能な場合、破産申立を裁判所に出す(この方法は近いうちに現実的になると思われる)。
情報提供:
2008/08/29 更新
筆者:徐志民
プロフィール…1957年3月31日生まれ、上海出身。1986年中国上海大学法学部卒業後、法律事務所に弁護士として勤務。1996年4月に8年間の日本留学後、志民法律事務所設立。現在、日経企業を中心にリガールサービスをおこなう。裁判には強く今までに手掛けた件数は600件を超えている。“安心できる法律事務所”“クレームなし”が強みである
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