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中国営業こぼれ話第二回:営業マンのための中国語学習法
日本人が、中国で営業するにあたって、まず困るのが言葉です。中国語を話せないある総経理がこんなエピソードを話してくれました。
お客様のところに向かうためにタクシーに乗り込んだ総経理。カーレーサーのような走りをする運転手に対して
総経理(日本語で):「怖い、怖い!もっとゆっくり走ってくれよ」
運転手(中国語で):「ハオ!(OK)」と更にアクセルを踏み込む・・・
総経理(日本語で):「怖い、怖い!なんでアクセル踏むんだぁ!」「ハオ!」
多分、この運転手は、「怖い」を中国語の「kuai(速く)」と勘違いしたのでしょう。中国で営業をするためには、まずは、片言でも中国語を覚えた方が無難ですね。

日本でマンツーマンの授業は大変高いでしょうが、中国では多少リーズナブルです。できれば、マンツーマンでまずは発音をみっちりやることをお勧めします。日本語には無い発音が多くあり、くじけそうになりますが、「 wo shi ribenren(私は日本人です)」が通じれば第一関門通過です。若い方は、日本語を学習する現地の大学生と“相互学習”も良いと思います。なお、男性より女性、年配より若い人の方が正しい発音の普通語を話せることが多いです。

ヒアリングには、連続テレビドラマをお勧めします。テレビドラマは日常会話がふんだんに含まれています。中国人がよく「食事しましたか?」と聞いてくるのは、一緒に食事しましょう、という意味ではなくて単なる挨拶である、というような中国の習慣も自然と分かってきます。さらに、テレビドラマの良い点は、下に中国語の字幕があることです。中国人でも年配の方は、普通語が分からない人もいるので、字幕があるのだと思いますが、これは我々にとっても福音です。聞き取れなくても、字幕を見ればなんとなく意味が分かってきます。
ここで個人的体験談です。大連の駐在から帰国後、全く中国語の勉強をしていませんでしたが、衛星放送を契約して、気に入った中国のテレビドラマだけは観ていました。帰国1年ほどして、試しにHSK(漢語水準考試)を受けたところ、ヒアリングと読解が、駐在していたときより非常に伸びていました。ヒアリングは予想していましたが、読解が伸びたのは以外でした。よくよく考えると、この字幕のお陰だと思います。字幕が表示されるのは2秒程度。文字数は20文字前後。繰り返し読みはできない。無意識の内に、このスピードで読む訓練がされていたのでしょう。テレビドラマは読解力アップにも効果があります。
さて、実践には、営業でよく使うタクシーが最適です。中国では、タクシーでも助手席に座る人が多いです。日本より対人距離が近いのでしょう。初めは違和感がありますが、中国語の練習のためには、助手席に座るのがよいです。運転手と他愛無く「今日は暑いですねえ」「最近景気はどうですか」などと話しかければ、必ず応えてくれます。最初はキャッチボールにならなくても、入れ替わり変わる運転手先生を相手に、何度も試せばよいのです。日本からお客様が来た時に、運転手との他愛無い会話が効いて、信頼して仕事を発注してくれることもありますね。
ただし、ある程度話せるようになったときには注意も必要です。ある商社の営業マンは中国語がぺらぺらですが、中国人との商談に際しては、全て通訳を介して日本語でおこなう、といいます。言葉尻を捕らえて商談が不利になることを避けるためです。だからといって、中国語が不要かというとそうではありません。商談にヒアリングは必須です。ヒアリングができれば、通訳が間違っていないかをチェックできます。通訳の力量を見て話し方を変えることもできます。
優秀な通訳さんは、「弊社は二桁成長をしており・・」という言葉を、日本の閉塞した状況を説明した上で、二桁成長がどれほど偉業かを通訳します。長々となる通訳を聞きながら、疑心暗鬼にならないためにも、少なくともヒアリングだけは身につけたいものです。
情報提供: 軟脳軟件(北京)有限公司 上海分公司
2008/07/29 更新
筆者:宮原武史(みやはらたけし)
1992年早稲田大学卒業
1992年〜2005年メーカー系ソフト会社勤務
2001年〜2003年中国・大連にてオフショア会社の立ち上げ副総経理として出向
2005年〜ソフトブレーン株式会社入社
2006年6月〜2007年9月オフショア拠点の軟脳離岸資源(青島)有限公司に副総経理として出向
2006年10月〜2007年9月軟脳軟件(北京)上海分公司 副総経理 
2007年10月〜軟脳軟件(北京)有限公司 董事・上海分公司 総経理 中国営業コンサルタント  
中国でITによる組織営業改革を推進するため、上海を中心に奔走中


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