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小園英昭の人材総論 第二回
「自分こそ正しい、という考えが、あらゆる進歩の過程で最も頑強な障害となる。これほどバカげていて根拠のない考えはない」〜J.G.ホーランド(作家:アメリカ)〜
『絶対、俺が正しい!』思い込んでいました。
ケニアでため池造成プロジェクトの視察に行ったときでした。雨水を溜めるだけの無計画なため池は、造成から1 年かからず土手は崩壊し、家畜であるヤギの水飲み場兼トイレにもなっていました。
同じ水を人間も飲みます。病気になる人が続出。また、水場ができたことでマラリアを媒介する蚊が大量発生。その村では体力のない老人や子供が毎年何人も死んでいました・・・。
『こんなプロジェクト、進めるべきではない!俺が止めてやる!』
『絶対、俺が正しい!』思い込んでいました。
・・・。
「正しい」「間違っている」「良い」「悪い」。
その基準って、何なんでしょうか。
自分の目の前に突きつけられた「事実」に対して、私たちは「解釈」を迫られます。
「正しいのか、間違っているのか。」
「良いのか、悪いのか。」
判断基準は、きっと自分が持っている「常識」だと思います。
人生最大の「決断」を迫られた1995年4月。私も自らが24年間培ってきた、信じて疑わない「常識」から「俺が正しい」と確信していました。
「常識」。これほど不確かなものはありません。10人いれば10通りの常識があります。私の常識と奥さんの常識も違います。生まれ育った環境や、教育、重要視される価値観の異なる外国であればなおさらです。
「常識」。これほど不確かなものはありません。
自分の「常識」を相手に押し付ける。
人間関係のトラブルのほとんどは、これが原因ではないでしょうか。
「常識」だから正解。「みんなが同じ」だから正解。ホントにそうでしょうか?
『ここに溜池を作ったら、汚染された水やマラリアで、あなたの家族が死んでしまうかもしれないんだぞ!』
『そんなことは解ってる!でも、今も往復8時間かかる川に水汲みに行って、ワニに襲われ毎年何人も死んでいるんだ!
そんな問題、起こってから考えればいい!』
・・・私の決断が、「正解」だったかは10年以上経過した今も判りません。
しかし、「常識」だけで判断しなかった、当時の自分を誇りに思っています。
情報提供: 上海クイックマイツ明勝人才咨詢服務有限公司
2008/07/22 更新
筆者:小園英昭(こぞの ひであき)
1971年大阪府生まれ。大学卒業後、NGOの臨時駐在員としてケニア共和国へ単独赴任。事務所も現地スタッフもない、英語もできないながら、わずか1カ月で大型プロジェクトを完遂。当時の副大統領より直接謝辞を受ける。自ら差別を体験し、貧困・人種問題に巻き込まれながらも「人間、総論、みな同じ」を実感。帰国後、一貫して人事・採用に関する業務に従事。03年上海に赴任後も持論を軸とした視点で、異文化マッチングを追及し続ける。

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