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中国営業こぼれ話第一回:酒と中国と男と営業
中国で営業活動をしていると、身近でも、思いもよらないことや密かに感心することがあります。そんな中国営業のこぼれ話を気軽に紹介していきたいと思います。中国営業に疲れたり、商談に行き詰った時の気分転換にお読みいただければ幸いです。

さて、第1回目のテーマは“お酒”。
友人の中国人営業マンA君が中国国内企業に採用面接に行ったときのお話。
面接官:「あなたはお酒はどの位いけますか?」
A君:「多少飲めます」
面接官(憮然として):「飲める量を聞いているのです。白酒なら何杯ですか?」
この会社の顧客は、年初にサプライヤーを一同に集めて宴会をし、各社の飲んだ杯数に応じて仕事の発注量を決めるのだとのこと。さすがにA君は面接の結果を聞かずに入社を辞退しました。
極端な例ですが、中国でも営業とお酒は切っても切れません。地域的には北と南では様相が違い、北に行くほどその傾向が強いようです。内モンゴルに営業に行った駐在員は、朝からお酒を振舞われ、3日目にようやく商談が始まったということもあったといいます。また、テーブルに上るお酒の種類にも違いがあり、ビール以外では、南は紹興酒、北は白酒が好まれます。白酒は高粱などを原料にした蒸留酒でアルコール度数は高いものでは70度にも及びます。
北での会食では、この白酒を文字通り“乾杯”しなければならないことがよくあります。そして、必ず理由をつけて誰かを誘って乾杯します。ちびちび飲んでいると、「日本人は冷たい」となることもあるのでご用心。そんな北で営業をするお酒が弱い営業マンの悩みは切実です。ここで彼らの涙ぐましい白酒対策ノウハウをご紹介します。
(1)おしぼりで口を拭くふりをして、おしぼりに染み込ませる。
(2)お茶を飲むふりをして、湯飲みに吐き出す。
(3)壁を背にして座り、乾杯の掛け声と共に、勢いよく壁にひっかける。
乾杯攻撃に苦しむのは、日本人営業マンばかりではありません。中国人でもお酒が弱い人はいます。ある中国人総経理がこんな秘策を教えてくれました。彼は、お酒の飲める秘書を採用し、宴会には必ず秘書を連れていく、といいます。先方から乾杯をいわれそうな雰囲気になると、すかさず、この秘書が、「あなたに敬意を表して」や「総経理に代わって」などといい、先に乾杯してしまう。そうすると、先方も自ら乾杯せざるおえなくなり、かくして、彼とは杯を合わせることなく、先方の乾杯攻撃は鎮静化される、というのです。
余談ですが、乾杯の由来は、中世ヨーロッパで酒の席での毒殺が横行する時代に、お互いのグラスの中に毒を入れていないことを証明するために、グラスをカチンと合わせて自分のグラスに相手のグラスのワインを注ぎ、お互いに飲み干すことで毒が入っていないことを示したのが起源だといわれています。

川島英吾の名曲「酒と泪と男と女」の一節
『またひとつ女の方が 偉く思えてきた またひとつ男のずるさが 見えてきた・・』
中国でも日本でも一番偉いのは女性ということでしょうか。
情報提供: 軟脳軟件(北京)有限公司 上海分公司
2008/07/01 更新
筆者:宮原武史(みやはらたけし)
1992年早稲田大学卒業
1992年〜2005年メーカー系ソフト会社勤務
2001年〜2003年中国・大連にてオフショア会社の立ち上げ副総経理として出向
2005年〜ソフトブレーン株式会社入社
2006年6月〜2007年9月オフショア拠点の軟脳離岸資源(青島)有限公司に副総経理として出向
2006年10月〜2007年9月軟脳軟件(北京)上海分公司 副総経理 
2007年10月〜軟脳軟件(北京)有限公司 董事・上海分公司 総経理 中国営業コンサルタント  
中国でITによる組織営業改革を推進するため、上海を中心に奔走中


御意見・御要望は下記アドレスに連絡を御願いします。
miyahara-t@softbrain.co.jp

軟脳軟件(北京)有限公司 上海分公司
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