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小園英昭の新人材コラム第十一回:新『人間、総論、みな同じ。』
「ADOM」
アルカンジェロ=ロレハが結成した、障害者によるバンドの名前です。ロレハは、音楽の天才。どんな楽器も3日もあれば使いこなしてしまいます。そんな彼が、ポリオで一生松葉杖生活を余儀なくされた他のアフリカ人メンバー4名と共にバンドを結成しました。

「バンドで儲けて、ケニアに障害者が働ける工場を作るのが俺の夢だ!」
その活動趣旨に感激した、ドイツ大使館が「ADOM」のために楽器一式を寄贈してくれました。青年・小園は感動し、「ADOM」の外人広報部隊としてナイロビ中を駆け回りました。

しかし・・・。
「ADOM」は陽の目を見る事なく解散しました。ロレハがドイツ大使館から寄贈された楽器を売りさばいてしまったからです。
「外国人には立ち入れない領域がある」
茫然自失の私が学んだ、認めたくない『現実』でした。

「言葉の壁」は乗り越えることができるかもしれません。でも、所詮は外国人。いくら近づくことができても、私がアフリカ人になることはできない。当時の私には悲しい現実でした。

「言葉の壁を乗り越えるノウハウ」もいよいよ最終章です。

「私は外国人で言葉ができないから」といって全く近づこうとしない、分かり合えるハズがない、と決めつけるのは早計です。
でも、言葉がいくら堪能になっても、外国人がその国の人そのものになることはできない。つまり、私たちが『自分以外になること』はできません。だからといって「何をやってもムダ」と決め付けるのも早計なのです。
大事なのは、その境界線をしっかりと知っておくことではないでしょうか。
「自分」という存在と「他人」という存在の 境界線。それをしっかりと認知することができれば、相手の存在を「認める」ことができるのではないか、と思っています。

『人間、総論、みな同じ』というのは、「自他 を同一視する」ということではありません。 「自分」と「他人」は明らかに異なる存在です。
これを「同一視」してしまうと、自分の考える 常識を他人にも求めてしまいます。人間関係トラブルの原因の80% が、この『価値観の 押し付け』だといわれています。

『人間、総論、みな同じ』
これは、
●自分も他人から存在を認めてもらいたいと考えているのと同様に、
●他人も自分の存在を認めてもらいたい
と考えているという意味で「同じ」ということなのです。

いかがですか?「国籍」の違いは、自他のGAP がわかりやすいために問題が発生しやすいのですが、根本は「人対人」の問題であると思いませんか?

次回は『言葉の壁ノウハウ』、最終回です。
情報提供: 上海クイックマイツ明勝人才咨詢服務有限公司
2008/05/14 更新
筆者:小園英昭(こぞの ひであき)
1971年5月生まれ。関西大学卒。
95年に卒業後NGOの臨時駐在員としてケニア共和国へ単独で赴任し、大阪弁だけでカジアド県地区にため池を建設する土木工事案件の受注を完遂。当時の副大統領プロフェッサー・ジョージ=サイトチ氏より直接謝辞を受ける。帰国後株式会社クイックに入社。以来、現在まで採用を中心とする人事コンサルティング業務に携わる。手掛けた案件は、11年間でのべ5,000社を超える。

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