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Beautyコラム 第4回:加齢医学と美容外科
―時代と共に変化する概念―
美容外科といえばまず頭に浮かぶのは、若い女の子が目を大きくしたり、鼻を高くしたりまたは胸を大きくすることなどでしょう。しかし、それはいままでの美容外科です。美容外科の概念は時代と共に変化しています。若々しく生きるという意味では肉体的な健康より精神的な健康を求めることに重点がおかれつつあります。最近、アンチエイジングという言葉がよく美容外科の広告に見られるようになってきたのもその現れかもしれません。

古代ローマの哲学者セネカは「健康であることは、病気でないという状態とはまったく異なる」と述べています。現在、いわゆるベビーブーム世代は中高年になり、これから20年ないし40年間、健康で生きることを望んでいます。彼らは駆け込み寺としてジムや健康食品に走ると同時に、美容外科にも大変関心を持っているのも現状です。ちなみに当クリニックでも同じ現象が現れています。彼らは外見的には勿論ですが、精神的にも良くなることに熱心であり、真の若さへの源泉の探求に余念がありません。
アメリカでは、加齢医学と美容外科をテーマにした研究も多く行っています。一般的に、フェイスリフト手術を受けた女性は、手術を受けていない女性よりも最長で9年長生きすることが最近の研究結果として注目されています。
加齢医学は老化の防止や退化した臓器、機能を修復する学問です。運動や健康食品、化粧品、ホルモン治療などの臓器移植再生医療(遺伝子研究による)または美容外科的な手術を行います。
ここでは、主に美容外科領域で行った皮膚の老化の予防と治療を紹介します。今回のテーマは紫外線の予防です。
紫外線をわずか数分間浴びても肌はダメージを受けます。しかも紫外線を長年浴び続けることで、シミ、シワ、たるみなどを引き起こしてしまいます。これを「光老化」といいます、紫外線は肌に最も悪い影響を及ぼす原因となります。また食生活や生活習慣の変化に伴う人々の紫外線に対する抵抗力低下も深刻になっています。
オゾン層の破壊による紫外線量の増加に加え、紫外線C波長(本来地球には到達しない波長)によって、細胞のDNAを破壊し発ガンを誘発します。人間は勿論、植物まで影響を及ぼします。紫外線A波長はメラノサイトを活性化して黒くなる日焼けを起こします。紫外線の中でUV-Aは波長が長いため雲や窓ガラスも通り抜け、晴れた日にしか心配がいらないUV-Bよりも20〜30倍の量が注がれています。そしてUV-Aは肌の真皮にまで到達し、肌のハリを保っている2つの繊維を壊す酵素を増やして、コラーゲン繊維を小さく切断し、エラスチンを変性させてしまいます。このため皮膚は弾力を失ってタルミ、シワを発生してしまいます。また皮膚の細胞を遺伝子レベルで傷つけるほか、皮膚の免疫力も低下させます。
紫外線B波長は肌の表皮にあるメラニン細胞を活性化させて多量のメラニンを生成させる作用があり日焼けをさせるものです。エネルギーが強く、表皮細胞の遺伝子に傷をつけるのでシミや皮膚ガンの原因になります。波長が短いため肌の真皮にまで直接は届きませんが肌のハリを保っているコラーゲン繊維を壊すコラゲナーゼという酵素の働きを高めて、間接的にシワの原因をつくります。

日光を浴びることは、体内で生成できない栄養素を合成する意味でも必要ですが、時代と共に変化する環境に鈍感なままでは、逆に健康を害することになります。アメリカでは現在、年間に約100万人が皮膚ガンを発症しています。ヨーロッパでは紫外線の強い日は学校を休みにする取り組みも始まっています。
「とにかく浴びる量を最小限に抑え、女性なら日傘を差しましょう。あとは、男女限らず帽子に日焼け止めと徹底的にガードをしてください。浴びてしまった紫外線にはビタミンCが有効です。日ごろからたっぷり摂取しましょう」
直射日光に当たっていなくても、日中ならどこにいても紫外線の影響を受けると心得ましょう。室内でも車内でも常に紫外線を意識することが肝心です。
紫外線は目に見えることも感じることもないので厄介なのです。

以前のコラム
Beautyコラム 第3回:美容外科の基礎知識
Beautyコラム 第2回:日中における美容外科の相違点
Beautyコラム 第1回:中国の美容整形現状
情報提供: 盛虹明美容外科
2008/05/09 更新
筆者:盛虹明(もり・こうめい)
1982年、南京医学院(現:南京医科大学)卒業。1989年4月、日本に留学。北里大学医学部、横浜市立大学医学部を経て、1996年9月、聖マリアンナ医科大学にて医学博士号を取得。1997年5月から横浜市立大学医学部形成外科勤務。現在、同大学客員研究員。2004年6月、中国へ帰国。16年間にわたる日本での研究と豊富な治療経験を活かし、中国でも日本と同様に高いレベルの治療を提供するべく、2004年9月、上海浦東地区に「盛・美容外科」を開業する。

盛・美容外科
[住所] 上海市浦東新区南泉北路1029号中電大酒店1603号室
[電話] 021-5878-8082 / [FAX] 021-5878-8183
[受付・診療時間] 9:00〜18:00 月〜土曜日(完全予約制)
[E-mail] shenghm-jp@shenghm.com(日本語) shenghm-cn@shenghm.com(中国語)
[URL] http://www.shenghm.com/index.html
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