業界インタビュー
事業拡大に布石 中国企業への人材提供を強化

大手人材紹介会社インテリジェンスの現地法人、英創人才服務(上海)(TEL=021-5228-3080)が事業拡大に向けて布石を打ち始めている。07年4月にインテリジェンスの資本参加を受け、上海創価人材服務から社名を変更、11月には分公司を設立し北京に進出した。この間、人員も倍以上増加となる130人体制にしており、今年もさらに倍増する。年内にも広州に進出する計画で、特に中国企業への人材の提供を強化していく方針だ。これまでの事業展開と先々の展望について総経理の孫立平氏に話を聞いた。
――御社は人材斡旋事業を展開。現在、日系企業1,800社、非日系600社と取り引きの実績がある。また、個人では面談登録者が6万人、一般の登録者を含めると10万人を超える。
「ここ最近よくいわれる、世界の“工場”から“市場”への変化を大きく反映している。昨年は業界では金融関連、ポジションではセールスマーケティングの需要が高く、03年を境にともに急増している分野。ここ数年は日系企業にも徐々に総経理、副総経理など経営幹部のニーズが増えてきている。また、中国人スタッフの中間管理職登用が増えてきている。以前、日系企業は日本語が絶対条件だった。上海には日本語を学ぶ中国人は多いが、ビジネスレベルで日本語が使える人材はまだまだ少なく、英語のほうが圧倒的に多い。その状況の中で、日系企業はまず日本語が話せる人材を求めるが、総合的にスキルが高い人材の確保は難しい。そのため、最近ではライバル企業から優秀な人材を引き抜こうという企業も出てきている。一方で、外資企業は英語が話せる人材が多いことから、スキルの高い人材を求めており、確保できている。日系企業にはいい人材が集まりにくいのが実情で、日系企業と外資企業には徐々に人材の開きが出始めているようにも思える」
――御社は人材斡旋事業を展開。現在、日系企業1,800社、非日系600社と取り引きの実績がある。また、個人では面談登録者が6万人、一般の登録者を含めると10万人を超える。
「ここ最近よくいわれる、世界の“工場”から“市場”への変化を大きく反映している。昨年は業界では金融関連、ポジションではセールスマーケティングの需要が高く、03年を境にともに急増している分野。ここ数年は日系企業にも徐々に総経理、副総経理など経営幹部のニーズが増えてきている。また、中国人スタッフの中間管理職登用が増えてきている。以前、日系企業は日本語が絶対条件だった。上海には日本語を学ぶ中国人は多いが、ビジネスレベルで日本語が使える人材はまだまだ少なく、英語のほうが圧倒的に多い。その状況の中で、日系企業はまず日本語が話せる人材を求めるが、総合的にスキルが高い人材の確保は難しい。そのため、最近ではライバル企業から優秀な人材を引き抜こうという企業も出てきている。一方で、外資企業は英語が話せる人材が多いことから、スキルの高い人材を求めており、確保できている。日系企業にはいい人材が集まりにくいのが実情で、日系企業と外資企業には徐々に人材の開きが出始めているようにも思える」
――昨年4月にインテリジェンスから資本参加を受け社名を変更、11月には北京に進出。年内には広州にも展開し、大連を含めた4拠点体制を確立すべく布石を打っている。
「今年は一挙に事業の拡大を進める。そのため人員体制も現在の倍以上となる280人程度まで増やす。当社は97年に会社設立後、当時はまだなかった人材斡旋市場を形作り、ともに成長してきた。インテリジェンスから資本参加を受けたのはさらに飛躍し事業規模を拡大したいと考えたからだ。彼らには6-7年で急成長したビジネスのノウハウがある。上海の人材市場は急成長を遂げているが、安定成長期に移ろうとしている。その中で、当社はマーケットシェアを広げ、そのためのM&Aも含めて、組織の強化を図っていきたい。見るべきは中国市場の変化であり、中国系のコンペティターだ。現時点で突出した企業はないが、この2-3年で上位グループが確立されるだろう」
――労働合同法の改正により人材の流動性は緩和され、人材斡旋市場は大きく影響を受けることになる。
「企業は人材と長期契約を結ぶことになり採用にも慎重にならざるを得なくなる。しかしこれは逆に人材斡旋会社にとって真価を発揮する時代に入ったともいえる。そういう意味では市場も質の時代に移行し、プロの目が要求される。就業促進法も同時期に施行されるが、こういった労働条件の変化に伴う人材斡旋ニーズの高まりは当社にとっても“追い風”になると思う」
「今年は一挙に事業の拡大を進める。そのため人員体制も現在の倍以上となる280人程度まで増やす。当社は97年に会社設立後、当時はまだなかった人材斡旋市場を形作り、ともに成長してきた。インテリジェンスから資本参加を受けたのはさらに飛躍し事業規模を拡大したいと考えたからだ。彼らには6-7年で急成長したビジネスのノウハウがある。上海の人材市場は急成長を遂げているが、安定成長期に移ろうとしている。その中で、当社はマーケットシェアを広げ、そのためのM&Aも含めて、組織の強化を図っていきたい。見るべきは中国市場の変化であり、中国系のコンペティターだ。現時点で突出した企業はないが、この2-3年で上位グループが確立されるだろう」
――労働合同法の改正により人材の流動性は緩和され、人材斡旋市場は大きく影響を受けることになる。
「企業は人材と長期契約を結ぶことになり採用にも慎重にならざるを得なくなる。しかしこれは逆に人材斡旋会社にとって真価を発揮する時代に入ったともいえる。そういう意味では市場も質の時代に移行し、プロの目が要求される。就業促進法も同時期に施行されるが、こういった労働条件の変化に伴う人材斡旋ニーズの高まりは当社にとっても“追い風”になると思う」
――人材確保の多様化を進めており、そのひとつがネットの活用。この9月から大学生のみの就職サイトを立ち上げた。
「中国のネットでは人材斡旋分野で中国系の3大サイトが大きなシェアを占めている。一方で、新卒者のマーケットは日本と違いビジネス性が低く、あまり重視されていない。だが、将来的には日本と同じようなマーケットに成長していくことは間違いなく、先行してビジネススキームを作っていきたい」
――07年の売り上げは50%増と伸びているが、年間の紹介人数自体は1,000人弱と伸び悩んだ。まずはこれを早い段階で2,000人規模に拡大する。
「現在、取り引きしている企業は日系企業がメイン。しかし今後は体制の強化を進めると同時に、中国、欧米系企業の開拓も積極的に行っていく。来年中には、日系企業の開拓を継続しながら、結果的に5:5になるまでに伸ばしていきたい。当社にとって重要になるのはいかに優秀な人材を自社採用できるかということになる。当社では同業他社から簡単に引っ張ってくるのではなく、人材業界未経験者などをゼロから育てていくことに注力していきたい」
「中国のネットでは人材斡旋分野で中国系の3大サイトが大きなシェアを占めている。一方で、新卒者のマーケットは日本と違いビジネス性が低く、あまり重視されていない。だが、将来的には日本と同じようなマーケットに成長していくことは間違いなく、先行してビジネススキームを作っていきたい」
――07年の売り上げは50%増と伸びているが、年間の紹介人数自体は1,000人弱と伸び悩んだ。まずはこれを早い段階で2,000人規模に拡大する。
「現在、取り引きしている企業は日系企業がメイン。しかし今後は体制の強化を進めると同時に、中国、欧米系企業の開拓も積極的に行っていく。来年中には、日系企業の開拓を継続しながら、結果的に5:5になるまでに伸ばしていきたい。当社にとって重要になるのはいかに優秀な人材を自社採用できるかということになる。当社では同業他社から簡単に引っ張ってくるのではなく、人材業界未経験者などをゼロから育てていくことに注力していきたい」
情報提供:
BiZpresso Vol.36 1月1日発行
BiZpresso Vol.36 1月1日発行2008/01/03 更新
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