業界インタビュー
新イメージ確立へ布石“民族ブランド”で日本人客も意識

錦江集団が運営する五ツ星ホテル、新錦江大酒店(TEL=021-6415-1188)が昨年より1億元を投資してホテルの改装を進めている。 中国の“ 民族ブランド” としての特徴と国際競争力を兼ね備えた新しいブランドイメージの確立を狙ったもので、全客室を改修し、新たにビジネスホールも設ける。ウォシュレット付きトイレを設置した客室を設けるなど、日本人客を意識した取り組みも行っている。総経理の陸栄華氏に話を聞いた。
新錦江では18年前の開業以来、国家元首級の人物を数多く迎え、また高級ビジネスホテルとして日本人をはじめとする外国人客に利用されている。
「中国のホテルブランドである錦江集団は上海に四ツ星、五ツ星のホテルを約50軒運営している。その中で当ホテルは606室を擁し、旗艦店と位置付けている。淮海路に近い市の中心部にあり、41階の回転展望レストランがランドマークともなっていることも、利用客を引き付けている大きな要素だ」
昨年より総額1億元を投資し、段階的に改装を進めている。その狙いは。
「2―3年の内に中国の“ 民族ブラン ド”としての特徴と国際的な競争力を兼ね備えた新しいブランドイメージを確立するためだ。そのため、客室は民族文化と現代文化を融合させたデザインで改装している。現在、全体の3分の2に当たる約400室の改修を終え、来年までに残り200室についても完了させる。 また、40階は閲覧室や会議室、カフェ を備えたビジネスホールへと改装中だ。 8月にも完成する予定で、エグゼクティブルームの宿泊客に無料で開放する。従来からある送迎、秘書、チケット手配などのサービスと合わせれば、ビジネスが一段と便利になる」
新しいブランドイメージ確立のため、ソフト面での課題は。
「人材教育が重要になる。錦江集団ではスイス企業の協力を得て上海にホテル学校を設立し、高級マネージャーを育成。一般のスタッフはOJTなどを通じて教育している。マネージャークラスにはこれまでのやり方を踏襲するのではなく、サービスと経営の面で新機軸を打ち出してもらいたい。また、常にサービスを向上させる意識と五ツ星に勤めるホテル人としての誇りを持ち、仕事を楽しむことが大事だと教えている。一般のスタッフも礼儀作法と専門知識を勉強するだけでは不足だ。キャリアパスを明確に提示することで意欲を高め、他の業界でも通用する人材を育成していきたい」
「中国のホテルブランドである錦江集団は上海に四ツ星、五ツ星のホテルを約50軒運営している。その中で当ホテルは606室を擁し、旗艦店と位置付けている。淮海路に近い市の中心部にあり、41階の回転展望レストランがランドマークともなっていることも、利用客を引き付けている大きな要素だ」
昨年より総額1億元を投資し、段階的に改装を進めている。その狙いは。
「2―3年の内に中国の“ 民族ブラン ド”としての特徴と国際的な競争力を兼ね備えた新しいブランドイメージを確立するためだ。そのため、客室は民族文化と現代文化を融合させたデザインで改装している。現在、全体の3分の2に当たる約400室の改修を終え、来年までに残り200室についても完了させる。 また、40階は閲覧室や会議室、カフェ を備えたビジネスホールへと改装中だ。 8月にも完成する予定で、エグゼクティブルームの宿泊客に無料で開放する。従来からある送迎、秘書、チケット手配などのサービスと合わせれば、ビジネスが一段と便利になる」
新しいブランドイメージ確立のため、ソフト面での課題は。
「人材教育が重要になる。錦江集団ではスイス企業の協力を得て上海にホテル学校を設立し、高級マネージャーを育成。一般のスタッフはOJTなどを通じて教育している。マネージャークラスにはこれまでのやり方を踏襲するのではなく、サービスと経営の面で新機軸を打ち出してもらいたい。また、常にサービスを向上させる意識と五ツ星に勤めるホテル人としての誇りを持ち、仕事を楽しむことが大事だと教えている。一般のスタッフも礼儀作法と専門知識を勉強するだけでは不足だ。キャリアパスを明確に提示することで意欲を高め、他の業界でも通用する人材を育成していきたい」

改装後のエグゼクティブルーム
ここ数年、外資系の高級ホテルが上海に相次いで進出している。新錦江ではどう外資と競争していくのか。
「当ホテルへのニーズは同じ高級ホテルでも外資系とは異なる。“ 民族ブランド”であることをアピールしており、上海の文化を味わいたい方にご利用していただいているはずだ。外資の進出はサービスの選択肢が増え、業界の発展に繋がると考えている。特に国内ブランドにとってはいい刺激になる。管理が標準化されていることや自己ブランドのアピール方法など、外資系に学ぶべき点はたくさんある」
上海のホテル業界は、2010年の上海万博まで急速に発展すると見られているが、万博後はどう変化すると考えているか。
「2010年をピークにその後の市場が縮小するとは考えていない。上海は経済的にだけでなく、国際映画祭やコンサートなど文化的にも国際都市となりつつある。渡航客は現在の年間500万人から、2012年頃に1000万人を超えるだろう。また、改革開放が進むに連れて一般的な中国人の宿泊客が増えてきている。国内の人々の利用が全体の約80%を占める米国市場と比べると、中国では国内の宿泊客がまだまだ少なく、開拓の余地が大きい。上海の高級ホテルは98年の時点で20軒。現在、当時の予想を超える70軒以上にまで拡大しており、10年後はさらなる発展を見せているだろう」
新錦江では宿泊客の30%を日本人が占めている。日本人を集客するための取り組みは。
「日本のホテルを視察した際、細やかで温かい配慮に感銘を受けたが、そういったことを実践していきたい。例えば、 客室には日本人宿泊客からの要望が多いドライヤーやアイロンなどを標準装備している。また、19―22階の全室にはウォッシュレット付きトイレも設置した。現在、日本人スタッフを2人置いているが、今後は日本語ホットラインを設け、宿泊客の要望と相談に言葉の不自由なく、いつでも対応できるようにしていきたい」
「当ホテルへのニーズは同じ高級ホテルでも外資系とは異なる。“ 民族ブランド”であることをアピールしており、上海の文化を味わいたい方にご利用していただいているはずだ。外資の進出はサービスの選択肢が増え、業界の発展に繋がると考えている。特に国内ブランドにとってはいい刺激になる。管理が標準化されていることや自己ブランドのアピール方法など、外資系に学ぶべき点はたくさんある」
上海のホテル業界は、2010年の上海万博まで急速に発展すると見られているが、万博後はどう変化すると考えているか。
「2010年をピークにその後の市場が縮小するとは考えていない。上海は経済的にだけでなく、国際映画祭やコンサートなど文化的にも国際都市となりつつある。渡航客は現在の年間500万人から、2012年頃に1000万人を超えるだろう。また、改革開放が進むに連れて一般的な中国人の宿泊客が増えてきている。国内の人々の利用が全体の約80%を占める米国市場と比べると、中国では国内の宿泊客がまだまだ少なく、開拓の余地が大きい。上海の高級ホテルは98年の時点で20軒。現在、当時の予想を超える70軒以上にまで拡大しており、10年後はさらなる発展を見せているだろう」
新錦江では宿泊客の30%を日本人が占めている。日本人を集客するための取り組みは。
「日本のホテルを視察した際、細やかで温かい配慮に感銘を受けたが、そういったことを実践していきたい。例えば、 客室には日本人宿泊客からの要望が多いドライヤーやアイロンなどを標準装備している。また、19―22階の全室にはウォッシュレット付きトイレも設置した。現在、日本人スタッフを2人置いているが、今後は日本語ホットラインを設け、宿泊客の要望と相談に言葉の不自由なく、いつでも対応できるようにしていきたい」
情報提供:
BiZpresso Vol.43 4月22日発行
BiZpresso Vol.43 4月22日発行2008/06/12 更新
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