Campany Review 中国
堅実確実な企業発展で、海外市場への参入へ

邱公館(北京)食品有限公司のブーランジェ矢内 眞 氏と総経理の荒木尊史 氏、パティシエ谷太 氏(写真左より)
直木賞作家の邱永漢氏率いる邱永漢集団が、マンション経営と同時に事業展開している邱公館(北京)食品有限公司。設立は2004年、海外資本ベーカリーの先駆け的存在としても知られ、今年6月、北京郊外に新工場を稼動。着実に企業発展を続ける同社の軌跡と展望を、荒木尊史総経理に聞いた。
在住日本人のニーズにいち早く着目
北京の第一大使館エリアに隣接した国際公寓である三全公寓は、1998年にオープン、外国人向けマンションとしては早期に建設された建物でもある。同マンションの開発、投資、マネージメントを手掛ける邱永漢集団が、当時北京在住の日本人から多く聞かれていた「日本で普通に味わえていた焼き立てのパンとケーキを食べたい」というニーズに着目。2004年4月、東京でケータリングや卸をメーンに展開している株式会社東山堂ベーカリーから出資と技術提携を受け、立ち上げたのが邱公館(北京)食品有限公司である。三全公寓1階に、ベーカリーカフェ、イタリアンや中華レストランを擁しスタートさせた。同社事業の主となるのが、パンとケーキの製造である。
在住日本人のニーズにいち早く着目
北京の第一大使館エリアに隣接した国際公寓である三全公寓は、1998年にオープン、外国人向けマンションとしては早期に建設された建物でもある。同マンションの開発、投資、マネージメントを手掛ける邱永漢集団が、当時北京在住の日本人から多く聞かれていた「日本で普通に味わえていた焼き立てのパンとケーキを食べたい」というニーズに着目。2004年4月、東京でケータリングや卸をメーンに展開している株式会社東山堂ベーカリーから出資と技術提携を受け、立ち上げたのが邱公館(北京)食品有限公司である。三全公寓1階に、ベーカリーカフェ、イタリアンや中華レストランを擁しスタートさせた。同社事業の主となるのが、パンとケーキの製造である。
素材を徹底的に吟味
東山堂ベーカリーより日本人パティシエとブーランジェを招き、北京の中で入手できる最高級の素材を厳選。特に小麦粉は、カナダやアメリカ産の特級小麦粉を熊本製粉の技術提供を受けている大成製粉で特挽きにて加工。素材を厳選する姿勢は、食の安全が叫ばれている今でも変わらない。素材の製造会社へは同社スタッフが必ず出向き、工場内の衛生状態や品質をチェック。さらに2カ月に一度は品質検査のため東京にサンプルを送り、戻ってきたデータを製造会社へも知らせ情報を共有。高品質を保ち続ける企業努力を怠らない。
こうして「Q's」ブランドの名前で販売を始めたパンやケーキは、日本人をはじめとする外国人に人気を呼んだ。
高品質を維持しつつ堅実な発展を
ここ最近では海外資本のベーカリーの進出、国内資本のチェーンブランドの台頭などで競争相手も増えてきた。「『ブランドが好評なうちにオートメーション化し大量生産を図れば』との意見もありましたが、私は反対しました。高品質を維持しつつ一歩ずつ着実に、健全な企業発展が望ましいと考えているからです」と、同社総経理の荒木尊史氏は語る。
設立3年で北京市内と成都にあるテナントは計四店舗。着実に事業拡大し、さらに今年六月には、北京市の北郊外にある金馬工業区に工場を移転。総面積4,000平方メートルという広大な敷地に、製造工場やスタッフのための寮、レクリエーション施設を併設したこの工場で、日本人パティシエ谷太氏と、ブーランジェ矢内眞氏が製造の指揮を執っている。
東山堂ベーカリーより日本人パティシエとブーランジェを招き、北京の中で入手できる最高級の素材を厳選。特に小麦粉は、カナダやアメリカ産の特級小麦粉を熊本製粉の技術提供を受けている大成製粉で特挽きにて加工。素材を厳選する姿勢は、食の安全が叫ばれている今でも変わらない。素材の製造会社へは同社スタッフが必ず出向き、工場内の衛生状態や品質をチェック。さらに2カ月に一度は品質検査のため東京にサンプルを送り、戻ってきたデータを製造会社へも知らせ情報を共有。高品質を保ち続ける企業努力を怠らない。
こうして「Q's」ブランドの名前で販売を始めたパンやケーキは、日本人をはじめとする外国人に人気を呼んだ。
高品質を維持しつつ堅実な発展を
ここ最近では海外資本のベーカリーの進出、国内資本のチェーンブランドの台頭などで競争相手も増えてきた。「『ブランドが好評なうちにオートメーション化し大量生産を図れば』との意見もありましたが、私は反対しました。高品質を維持しつつ一歩ずつ着実に、健全な企業発展が望ましいと考えているからです」と、同社総経理の荒木尊史氏は語る。
設立3年で北京市内と成都にあるテナントは計四店舗。着実に事業拡大し、さらに今年六月には、北京市の北郊外にある金馬工業区に工場を移転。総面積4,000平方メートルという広大な敷地に、製造工場やスタッフのための寮、レクリエーション施設を併設したこの工場で、日本人パティシエ谷太氏と、ブーランジェ矢内眞氏が製造の指揮を執っている。

焼き立てのパンやケーキは同社工場から毎日ショップへ配送されている
ニーズに応え続ける企業姿勢
そしてこの工場で、新しい挑戦が始まっている。イトーヨーカドーからの打診がきっかけだった。「目玉商品となる、美味しい本物のパンが作れないか」。
当時、店頭にあるパンは量販用ローカルブランドのものばかり。「今まで弊社の中国人顧客はCBD地区中心の高所得層の方がほとんど。パン一個が1〜2元という世界で、うちが勝負できるか不安でした」と荒木氏は語る。そこで徹底的に中国一般消費者に受け入れられる味と価格を割り出し、セカンドブランド「ROERMOND(ロアモンド)」を立ち上げた。高品質の味わいを保ちつつ、輸入小麦に内モンゴル産小麦をブレンドするなどコストダウンを図り、同社「Q′s」ブランドより3割のコストダウンに成功。今年1月にイトーヨーカドー数店舗で試験販売を開始。消費者からの評判も良く、8月末には亜運村に「ROERMOND」のテナントをオープンさせる。
今後は、首都国際空港への納入実績を足掛かりに海外市場への参入、さらに贈答品の開発販売という戦略を掲げている。(ウェネバー北京/伊藤庸子)
そしてこの工場で、新しい挑戦が始まっている。イトーヨーカドーからの打診がきっかけだった。「目玉商品となる、美味しい本物のパンが作れないか」。
当時、店頭にあるパンは量販用ローカルブランドのものばかり。「今まで弊社の中国人顧客はCBD地区中心の高所得層の方がほとんど。パン一個が1〜2元という世界で、うちが勝負できるか不安でした」と荒木氏は語る。そこで徹底的に中国一般消費者に受け入れられる味と価格を割り出し、セカンドブランド「ROERMOND(ロアモンド)」を立ち上げた。高品質の味わいを保ちつつ、輸入小麦に内モンゴル産小麦をブレンドするなどコストダウンを図り、同社「Q′s」ブランドより3割のコストダウンに成功。今年1月にイトーヨーカドー数店舗で試験販売を開始。消費者からの評判も良く、8月末には亜運村に「ROERMOND」のテナントをオープンさせる。
今後は、首都国際空港への納入実績を足掛かりに海外市場への参入、さらに贈答品の開発販売という戦略を掲げている。(ウェネバー北京/伊藤庸子)
情報提供:
Whenever CHINA 07年9月号
Whenever CHINA 07年9月号2007/12/21 更新
邱公館(北京)食品有限公司
[住所] 北京市朝陽区麦子店街38号
[電話] 010-6507-7491、7599 / [FAX] 010-6508-5684
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