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物流 中国
物流の常識は非常識?(1):今、物流が面白い!?
「物流」。この言葉から受ける印象はどのようなものでしょうか?おそらくキツイ・汚い・暗い(3K)、単純作業、日陰の部署、でもどんなにITが発達しても絶対になくならない仕事。。。こんな感じでしょうか?
日本では決して表舞台に出ることのない物流ですが、欧米では違います。例えば、米国ではロジスティクス責任者の平均年収は10万ドル超、役員を兼務している人もたくさんいます。また、ロジスティクスを専門に研究する大学院が28もあるほどです。そして、そこではロジスティクスは経営に直結するサイエンスとして教えられています。
えっ?物流とロジスティクスを混同してる?そうなんです。ロジスティクスという言葉は物流の英語訳のように使われていますが、実は欧米では日本でいう物流よりもっと広いことを意味しています。でも、物流なんて所詮物流でしょ?とおっしゃるあなたに、こんな例はいかがでしょう?
モノを輸送するのにかかる時間のことを輸送リードタイムといいますが、中国ではこれがきちんと守られないことが多いと思います。通関の遅れ、トラックからトラックへの積み替えタイミングのズレ、大雨など、原因は数えればキリがありません。そのため、リードタイムを1日多く設定しておくということがよくされています。すると、この会社は安心料として年間売上の365分の1の資金が余分に必要になってしまいます。在庫を1日分多く持つ必要があるためです。売り上げ36億円の会社であれば、ざっと1,000万円の運転資金が余計に必要になってしまいます。しかもただ寝かせておくためのお金。もっと有意義に他のことに使いたいものです。

また、「物流コストの乗数効果理論」というのがあります。ここに売上高利益率が1%、売上高物流コスト比率が10%の会社があるとします。この会社がもし物流コストを1割削減できたら、なんと、売り上げが倍増したのと同じ利益の増加になります。売り上げを2倍にする努力と、物流コストを1割削減する努力、どちらに賭けてみますか?
このように会社経営にもインパクトの大きい物流コストですが、残念ながら中国の物流コストは世界的にも例がないくらい高いそうです。GDPに対する物流コストの比率で比較してみますと、欧米や日本では大体10%、中国では16-20%、中国とよく比較されるインドでも約13%といわれています。でも、裏返せばそれだけ物流コストの削減余地が大きいということでもあります。

次回以降は、当たり前に思える物流コスト削減のための定石も、大前提を見落としたり、使い方を誤ると、間違った結果を導きかねないことを紹介したいと思います。物流というと、勘と経験と度胸がモノをいう世界だと思われがちですが、ITが発達した今、データ活用により、ここまでムダが減らせるということを感じていただければ幸いです。
情報提供: BiZpresso Vol.36 1月1日発行
2008/01/08 更新
片山正樹 氏上海フットワークサプライチェーン
プロフィール…DHLジャパン、佐川急便を経て現職

上海フットワークサプライチェーン
[住所] 上海市中山西路933号虹橋銀城615室
[電話] 021-5150-4173 / [FAX] 021-5150-4172
[E-mail]ma_katayama@footworksc.com
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