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物流 中国
国内物流に本格攻勢 新会社中心に事業を展開―阪急交通社

阪急交通社
執行董事・東亜地区統括・中国総代表
阪急儲運(上海)
総経理 島隆俊氏
当社、阪急交通社では中国における物流事業の整備、展開を進めている。9月1日付けで阪急交通社の現地法人、阪急儲運(上海)(TEL=021-6235-0999)を設立した。来年にも内陸部の交通の要衝に構える事務所を分公司化するほか、長江沿いの各都市への進出も視野に入れている。中国における国内物流のニーズが高まっており、今後、国内物流の事業展開を本格攻勢をかけていく。

中国市場、国内物流へのシフトが進む
阪急交通社は今年の4月から「日本」「北米」「欧州」「アセアン」に続き、「東アジア」として香港・台湾地区を含む中国を加え、5極体制でビジネス展開を進めている。
日本と世界を結ぶ国際物流は「東アジア」を介したものにシフトしている。御存知の通り中国は“世界の工場”から“世界の市場”へと大きく変化しており、物流ビジネスもそれに合わせて国際物流のみならず国内物流へも重点が置かれ始めている。
当社は華北、華東、華南、香港・台湾地区に事業所を展開している。この華東地区においては、03年より国際物流を手掛ける中外運阪急国際貨運、外高橋で保税物流、倉庫事業を手掛ける阪急国際物流(上海)を展開してきた。新会社の阪急儲運(上海)は国内物流、倉庫業を手掛ける3社目の現地法人となる。
求められるサービスのフルメニュー化
中国における物流ビジネスでは、喩えるなら宅急便のやり取りような簡単便利な一括化、サービスの“ワンウィンドウ”が求められている。要するに、海外から中国への輸送のみならず、在庫管理を含めた顧客、納入先までのサービスのフルメニュー化だ。
例えば企業間を定期的に周回し、各ベンダーの精密機器部品を集荷して回りメーカーに届ける“ミルクラン”のような物流手法も提供していきたい。
中国でも物流サービスは既に物を運ぶだけの時代ではなくなった。ここ数年で運送業ではなく物流業を名乗る企業も増えているし、物流の概念がトランスポートからロジスティックスに移る転換期に差し掛かっているといえる。
中国企業にも"兵站"という概念が浸透し、IT管理による物流のトレーシングや品質管理、トラックにGPSを搭載するなど、よりシステマチックで、より効率的な方向に進みつつある。
国際物流、倉庫と融合したサービス展開へ
当社は現在、本社、分公司含めて今年だけで5カ所増やし、計16カ所の拠点を展開している。今後は新会社の阪急儲運(上海)を中心に分公司展開を進めていくことになる。来年1月1日付けで武漢、寧波の事務所を分公司化し、さらには重慶、成都、南京など長江沿いにも分公司を開設していく。
上海はいうまでもないがアジアの中心として、世界中から物が集まり、出て行く時代に移りつつある。現在、世界の港湾物流において、コンテナの取り扱いは香港地区とシンガポールが1、2を争っているが、数年後には上海が首位を占めると見られている。
中国国内の物流を見ても、上海を中心に物が出入りすることになるわけだ。当社も上海に設立した新会社を主軸に国内物流網を構築。国際物流、倉庫事業と融合したサービスの提供を進めていきたい。
情報提供: BiZpresso Vol.32 11月6日発行
2007/11/14 更新
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