物流 中国
日本でエンジニアというと、メーカーやシステム会社に勤める技術者を思い浮かべると思います。ところが、欧米のエンジニアは様々な業種の会社に存在しています。例えば、小売業やテーマパークなどの娯楽産業、もちろん物流会社にもエンジニアはいます。でも彼らは別に機械をいじったり、システムを作ったりしたりしているのではありません。人や物の動きを科学しているのです。
これには大きく分けて2つあります。1つは人の動きの科学です。例えば、小売業のレジで長い行列ができている場合の対策を考えます。レジ係の作業環境は適当か?作業手順が間違っていないか?買い物客の動線に対するレジの位置は適当か?そもそもレジの台数は適当か?など、何がボトルネックとなって行列が発生しているのかを突き止めて、対応策を考えます。
もう1つは物の動きの科学です。例えば、輸送業では貨物の動きを追うために、様々なイベント、例えばある配送センターへの搬入などのタイミングで、時間や場所などをシステムに記録するようにしています。これを1つ1つの貨物について行うためにデータ量は膨大になりますが、このデータを様々な角度から集計することによって物の動きを数量化し、日々のオペレーションや、中長期計画の意思決定に生かしています。何か意思決定する際に、「これで行けるだろう」というように感覚に頼るのではなく、エンジニアの緻密な分析を裏付けとするわけです。
ちなみに、日本人は現場改善の文化がありますので前者が得意です。一方、欧米人は論理を積み上げて考える人が多いため後者が得意です。かくいう私も以前、欧米系物流会社でエンジニアをしていましたが、後者においては学ぶことがたくさんありました。特に、貨物の流れを数字で表現するとか、配送効率を統計処理してルート組みをするなど、あらゆる事象が数量化できることを学びました。中には、こじつけに近いものもありましたが…。
ここでいいたいのは、欧米ではサービス業においてもデータ解析を非常に重視していて、エンジニアが活躍する舞台が広いということです。そしてこの傾向は、ロジスティクスの構築にも当てはまります。ですから例えば、どこに在庫拠点を置けば在庫維持コストと輸送コストの和が最も小さくなるかということを、様々なトレードオフを考慮して決定しているため、最近のように燃料費の高騰で輸送コストが在庫維持コストに対して割高になってくると、全体のコストを下げるために在庫を積み増すといったような意思決定が機動的にできます。物流ネットワークの設計が、そこまで環境の変化に対して感度が高いことを認識している日本の会社はそう多くないと思います。
最近、日本の物流会社でもエンジニアと呼ばれるポジションの人が少しずつ増えてきたように感じます。それまでベテランの経験による暗黙知で決めてきたことを、データに基づいて解析的に決める方向に向かっているのは良い傾向だと思います。日本は製造業に比べてサービス業の国際競争力が低いといわれていますが、エンジニアの活躍の場を広げることでレベルアップできると信じています。
これには大きく分けて2つあります。1つは人の動きの科学です。例えば、小売業のレジで長い行列ができている場合の対策を考えます。レジ係の作業環境は適当か?作業手順が間違っていないか?買い物客の動線に対するレジの位置は適当か?そもそもレジの台数は適当か?など、何がボトルネックとなって行列が発生しているのかを突き止めて、対応策を考えます。
もう1つは物の動きの科学です。例えば、輸送業では貨物の動きを追うために、様々なイベント、例えばある配送センターへの搬入などのタイミングで、時間や場所などをシステムに記録するようにしています。これを1つ1つの貨物について行うためにデータ量は膨大になりますが、このデータを様々な角度から集計することによって物の動きを数量化し、日々のオペレーションや、中長期計画の意思決定に生かしています。何か意思決定する際に、「これで行けるだろう」というように感覚に頼るのではなく、エンジニアの緻密な分析を裏付けとするわけです。
ちなみに、日本人は現場改善の文化がありますので前者が得意です。一方、欧米人は論理を積み上げて考える人が多いため後者が得意です。かくいう私も以前、欧米系物流会社でエンジニアをしていましたが、後者においては学ぶことがたくさんありました。特に、貨物の流れを数字で表現するとか、配送効率を統計処理してルート組みをするなど、あらゆる事象が数量化できることを学びました。中には、こじつけに近いものもありましたが…。
ここでいいたいのは、欧米ではサービス業においてもデータ解析を非常に重視していて、エンジニアが活躍する舞台が広いということです。そしてこの傾向は、ロジスティクスの構築にも当てはまります。ですから例えば、どこに在庫拠点を置けば在庫維持コストと輸送コストの和が最も小さくなるかということを、様々なトレードオフを考慮して決定しているため、最近のように燃料費の高騰で輸送コストが在庫維持コストに対して割高になってくると、全体のコストを下げるために在庫を積み増すといったような意思決定が機動的にできます。物流ネットワークの設計が、そこまで環境の変化に対して感度が高いことを認識している日本の会社はそう多くないと思います。
最近、日本の物流会社でもエンジニアと呼ばれるポジションの人が少しずつ増えてきたように感じます。それまでベテランの経験による暗黙知で決めてきたことを、データに基づいて解析的に決める方向に向かっているのは良い傾向だと思います。日本は製造業に比べてサービス業の国際競争力が低いといわれていますが、エンジニアの活躍の場を広げることでレベルアップできると信じています。
前回までの「物流の常識は非常識?」
物流の常識は非常識?(10):ロジスティクスと経営指標
物流の常識は非常識?(9):値引きなしでもコストは下がる!?
物流の常識は非常識?(8):値引きなしでもコストは下がる!?
物流の常識は非常識?(7):在庫管理と投資信託
物流の常識は非常識?(6):確立100兆分の1!?
物流の常識は非常識?(5):倉庫減らしても在庫は減らない!?[2]
物流の常識は非常識?(4):倉庫減らしても在庫は減らない!?[1]
物流の常識は非常識?(3):1万円、1日寝かせていくら?[2]
物流の常識は非常識?(2):1万円、1日寝かせていくら?[1]
物流の常識は非常識?(1):今、物流が面白い!?
物流の常識は非常識?(10):ロジスティクスと経営指標
物流の常識は非常識?(9):値引きなしでもコストは下がる!?
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物流の常識は非常識?(2):1万円、1日寝かせていくら?[1]
物流の常識は非常識?(1):今、物流が面白い!?
情報提供:
BiZpresso Vol.46 6月3日発行
BiZpresso Vol.46 6月3日発行2008/06/24 更新
片山正樹 氏
上海フットワークサプライチェーン
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[住所] 上海市中山西路933号虹橋銀城615室
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プロフィール…DHLジャパン、佐川急便を経て現職
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