製造 中国
建物防水で10年保証 現地市場への食い込みに尽力

防水材や断熱材を製造販売する田島ルーフィングの現地法人、田島緑福防水材料貿易(上海)(TEL=021-6235-1113)では建築防水工事を請け負っている。日本から防水材を輸入し、日本と同様の10年保証を実施。現在は日系工場の改修案件が中心だが、上海環球金融中心の屋上防水や商業ビルの屋上緑化を請け負うなど、建築ラッシュが続く現地市場への食い込みに力を入れている。日中両国の市場の違いなどについて、副総経理の高橋秀忠氏に話を聞いた。
―御社では現在、日系工場の改修案件を中心に防水工事を請け負い、日本と同様の10年保証を実施している。
「当社では03年に駐在員事務所を設立し、市場調査を行っていたが、質の悪い防水材やいい加減な施工で工場の漏水に困っているという話が多かった。そこで、05年11月に現地法人を設立し、防水材の販売や施工指導を開始。現在、華東地区を中心に工場改修などを請け負っている。2,000-3,000平米の工場であれば1カ月から40日で施工できる。日本から防水材を輸入しているため、初期投資は現地企業による工事よりも割高になるが、長期的に保証していることを考えると割安になるはずだ。実際の施工は現在、日本の防水工事店で勤務経験のある方が総経理を務める企業に依頼している。日系ゼネコンの防水工事をメインに請け負っているので安心だ。今後、施工の数が増えていけば、他の防水工事店を探していく必要も出てくるだろう」
―日本の建築防水市場は約700億円の規模で、御社が4割のシェアを占めている。日本市場の動向は。
「日本の建築防水工事は東西アスファルト事業協同組合の組合員による責任施工となっている。工事には設計段階から参加する必要があるが、実際の施工は防水工事店が行うため、設計事務所と防水工事店の双方に対する営業を行っている。設計事務所に対する技術的なアドバイスや職人に対する技術指導など、コンサルティングも手がける。10年くらい前から新築が減り、改修案件が増えてきている。売り上げの割り合いは現在、半々くらい。防水材の原料となる原油の値上がりもあり、利益を伸ばすのは容易ではない」
「当社では03年に駐在員事務所を設立し、市場調査を行っていたが、質の悪い防水材やいい加減な施工で工場の漏水に困っているという話が多かった。そこで、05年11月に現地法人を設立し、防水材の販売や施工指導を開始。現在、華東地区を中心に工場改修などを請け負っている。2,000-3,000平米の工場であれば1カ月から40日で施工できる。日本から防水材を輸入しているため、初期投資は現地企業による工事よりも割高になるが、長期的に保証していることを考えると割安になるはずだ。実際の施工は現在、日本の防水工事店で勤務経験のある方が総経理を務める企業に依頼している。日系ゼネコンの防水工事をメインに請け負っているので安心だ。今後、施工の数が増えていけば、他の防水工事店を探していく必要も出てくるだろう」
―日本の建築防水市場は約700億円の規模で、御社が4割のシェアを占めている。日本市場の動向は。
「日本の建築防水工事は東西アスファルト事業協同組合の組合員による責任施工となっている。工事には設計段階から参加する必要があるが、実際の施工は防水工事店が行うため、設計事務所と防水工事店の双方に対する営業を行っている。設計事務所に対する技術的なアドバイスや職人に対する技術指導など、コンサルティングも手がける。10年くらい前から新築が減り、改修案件が増えてきている。売り上げの割り合いは現在、半々くらい。防水材の原料となる原油の値上がりもあり、利益を伸ばすのは容易ではない」
―中国では防水シートをトーチバーナーによる溶着施工で形成するトーチ工法が主流だ。
「当社でもトーチ工法用以外の防水材は販売量が少ない。トーチ工法による屋上防水工事では、シートの端を壁に沿って垂直に立ち上げることで納めている。この“納め方”が重要で、日本ではアルミの水切りでシートを固定したり、壁に溝を掘ることによって、シートとコンクリートの間に雨水が浸入しないようにしている。だが、中国では単純にシートを壁に貼り付けているだけの場合があり、時が経つにつれてシートが剥がれ、コンクリートとの隙間に雨水が浸透してしまう。また、防水材の品質自体に問題のある場合もあり、竣工後1年程度で漏水が始まることもある」
―現在は日系工場を中心にアプローチしているが、建築ラッシュが続く中国の建築防水市場は巨大なものがある。
「現地のゼネコンに食い込むことはビジネス習慣などの点で難しいが、現地スタッフには現地の設計事務所や防水工事店を当たらせている。その甲斐あって、天津市の商業ビルで屋上緑化の案件を請け負うことができた。Gウェイブという当社の屋上緑化システムを利用するものだ。従来工法では保水と排水のために55cm以上の土壌が必要なところ、水溜まりを作ることにより24cmで済むようにし、屋上の荷重を軽くできるのが特徴だ。また、日系の案件だが、浦東新区に建設中の上海環球金融中心で断熱工法による屋上防水の施工を請け負っている。同ビルの展望施設は床がガラス張りとなっており、オープン後はそのガラス越しに当社の施工した防水の屋根が見物できるはずだ」
「当社でもトーチ工法用以外の防水材は販売量が少ない。トーチ工法による屋上防水工事では、シートの端を壁に沿って垂直に立ち上げることで納めている。この“納め方”が重要で、日本ではアルミの水切りでシートを固定したり、壁に溝を掘ることによって、シートとコンクリートの間に雨水が浸入しないようにしている。だが、中国では単純にシートを壁に貼り付けているだけの場合があり、時が経つにつれてシートが剥がれ、コンクリートとの隙間に雨水が浸透してしまう。また、防水材の品質自体に問題のある場合もあり、竣工後1年程度で漏水が始まることもある」
―現在は日系工場を中心にアプローチしているが、建築ラッシュが続く中国の建築防水市場は巨大なものがある。
「現地のゼネコンに食い込むことはビジネス習慣などの点で難しいが、現地スタッフには現地の設計事務所や防水工事店を当たらせている。その甲斐あって、天津市の商業ビルで屋上緑化の案件を請け負うことができた。Gウェイブという当社の屋上緑化システムを利用するものだ。従来工法では保水と排水のために55cm以上の土壌が必要なところ、水溜まりを作ることにより24cmで済むようにし、屋上の荷重を軽くできるのが特徴だ。また、日系の案件だが、浦東新区に建設中の上海環球金融中心で断熱工法による屋上防水の施工を請け負っている。同ビルの展望施設は床がガラス張りとなっており、オープン後はそのガラス越しに当社の施工した防水の屋根が見物できるはずだ」
情報提供:
BiZpresso Vol.41 3月25日発行
BiZpresso Vol.41 3月25日発行2008/03/31 更新
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