製造 中国
需要増追い風に拡販 2、3年メドに現地生産も視野

農機や建機を製造販売するヤンマーの 100%子会社、洋馬発動機(上海)(TEL=021-5879-5090)はディーゼルエンジン製品を販売している。今年4月には人民元取り引きの認可も取得。中国の景気拡大に伴う需要急増を追い風に拡販を進め、ヤンマー創立100周年の2012年までに中国のグループ4社で570億円の売り上げを目指す。今後 2-3年をメドに中国での現地生産も視野に入れる。ヤンマーの執行役員で同社の副董事長・総経理、朝倉孝則氏に話を聞いた。
――御社の販売する製品はすべて日本のヤンマー工場から輸入しているが、そのラインナップは。
「当社の主力製品は、93年に駐在員事務所を開設して以来手がけている大型船舶用エンジンだ。コンテナ船やタンカーの補機用エンジンとタグボートなどの主機用エンジンで、売り上げの80%以上を占める。フォークリフトなどに搭載する小型産業エンジン、7トン以下の小型クラスの建機、コージェネレーション、ガスヒートポンプなどの販売も行っている。営業拠点は上海だけだが、今年中に北京にも事務所を開設する。建機は各省で地元の有力ディーラーを通して販売しており、優秀なディーラーを探せるかどうかが拡販のカギになる」
――御社の販売する各種製品の中国市場の動向は。
「船舶用大型エンジンは造船の世界的な好調を背景に、ここ数年で急激に需要が伸び、生産が追いつかない。2-3年先まで生産計画が決まっており、現在の見積もりは 2010-11年の出荷分になる。今後も当社の売り上げを引っ張って行くだろう。小型産業エンジンも好調で、中国市場の需要の伸びは揺るぎないと見ている。日本のびわ工場では生産台数を30万から45万まで引き上げて対応する。顧客は日系を含む中国の建機メーカーで、排ガスなど環境基準の厳しい先進国へ輸出する製品に搭載している。建機については小松製作所、日立建機、韓国の現代自動車などが中国で足場を固めており、ここに食い込んでいくにはコストを抑えた現地生産がカギになる」
「当社の主力製品は、93年に駐在員事務所を開設して以来手がけている大型船舶用エンジンだ。コンテナ船やタンカーの補機用エンジンとタグボートなどの主機用エンジンで、売り上げの80%以上を占める。フォークリフトなどに搭載する小型産業エンジン、7トン以下の小型クラスの建機、コージェネレーション、ガスヒートポンプなどの販売も行っている。営業拠点は上海だけだが、今年中に北京にも事務所を開設する。建機は各省で地元の有力ディーラーを通して販売しており、優秀なディーラーを探せるかどうかが拡販のカギになる」
――御社の販売する各種製品の中国市場の動向は。
「船舶用大型エンジンは造船の世界的な好調を背景に、ここ数年で急激に需要が伸び、生産が追いつかない。2-3年先まで生産計画が決まっており、現在の見積もりは 2010-11年の出荷分になる。今後も当社の売り上げを引っ張って行くだろう。小型産業エンジンも好調で、中国市場の需要の伸びは揺るぎないと見ている。日本のびわ工場では生産台数を30万から45万まで引き上げて対応する。顧客は日系を含む中国の建機メーカーで、排ガスなど環境基準の厳しい先進国へ輸出する製品に搭載している。建機については小松製作所、日立建機、韓国の現代自動車などが中国で足場を固めており、ここに食い込んでいくにはコストを抑えた現地生産がカギになる」
――建機は中国と日本で市場、ユーザーが大きく異なっているようだが。
「建機については、ユーザーがレンタル会社から使用目的と期間に合わせてレンタルするのが日本では一般的。一方、中国では個人が建機を購入し、工事現場を渡り歩くというケースが多く、まとめて購入する顧客は少ない。建機の耐久性には注意を払わなければならないし、今後は売り掛け金の回収上の問題も出てくるだろう。面白いことに、農機ユーザーでも建機と似たような傾向がある。日本では農家ごとにコンバインを保有していて年に数日稼動するだけだが、中国では賃刈り業者がいて各地を稲刈りに回るため、機械の稼動は数日では済まない。しかも南へ行けば2期作もしくは3期作となって、稼働日数はさらに増加する。そのため無錫にあるグループ会社の洋馬農機(中国)でも、生産する農機の耐久性には十分な注意を払っている」
――日本のヤンマー本社は創立100周年を迎える2012年までにグループ総売上7000 億円の売り上げと、海外の販売比率50%を目指している。中国における今後のグループと御社の販売戦略は。
「これまでの日本、米国、欧州、東南アジアの4極体制から、中国を含めた5極体制で拡販に努めていく。中国では洋馬農機、山東洋馬発動機、香港地区の洋馬工程技術と合わせグループ4社で570億円の売り上げを目指す。地域統括会社である当社は、支店開設や販売サービス網の有効活用、広報宣伝活動、グループ間の金融支援などの面で主導的な役割を果たす。また当社のトレーニングセンターが12月、虹橋空港近くに完成する。小型エンジンの稼動試験や建機の技術研修、中国専用仕様の開発などを行う施設だ。これまで技術的なクレームは日本に問い合わせることも多かったが、これからは自社スタッフ、OME先、ディーラーに対して技術研修を行い、中国で自己完結できるサービス体制を整えていく。コストや品質の安定が課題となるが、中国での現地生産も今後2-3年のうちに開始したい」
「建機については、ユーザーがレンタル会社から使用目的と期間に合わせてレンタルするのが日本では一般的。一方、中国では個人が建機を購入し、工事現場を渡り歩くというケースが多く、まとめて購入する顧客は少ない。建機の耐久性には注意を払わなければならないし、今後は売り掛け金の回収上の問題も出てくるだろう。面白いことに、農機ユーザーでも建機と似たような傾向がある。日本では農家ごとにコンバインを保有していて年に数日稼動するだけだが、中国では賃刈り業者がいて各地を稲刈りに回るため、機械の稼動は数日では済まない。しかも南へ行けば2期作もしくは3期作となって、稼働日数はさらに増加する。そのため無錫にあるグループ会社の洋馬農機(中国)でも、生産する農機の耐久性には十分な注意を払っている」
――日本のヤンマー本社は創立100周年を迎える2012年までにグループ総売上7000 億円の売り上げと、海外の販売比率50%を目指している。中国における今後のグループと御社の販売戦略は。
「これまでの日本、米国、欧州、東南アジアの4極体制から、中国を含めた5極体制で拡販に努めていく。中国では洋馬農機、山東洋馬発動機、香港地区の洋馬工程技術と合わせグループ4社で570億円の売り上げを目指す。地域統括会社である当社は、支店開設や販売サービス網の有効活用、広報宣伝活動、グループ間の金融支援などの面で主導的な役割を果たす。また当社のトレーニングセンターが12月、虹橋空港近くに完成する。小型エンジンの稼動試験や建機の技術研修、中国専用仕様の開発などを行う施設だ。これまで技術的なクレームは日本に問い合わせることも多かったが、これからは自社スタッフ、OME先、ディーラーに対して技術研修を行い、中国で自己完結できるサービス体制を整えていく。コストや品質の安定が課題となるが、中国での現地生産も今後2-3年のうちに開始したい」
情報提供:
BiZpresso Vol.31 10月23日発行
BiZpresso Vol.31 10月23日発行2007/11/23 更新
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