製造 中国
〜収集した情報を整理していこう〜
■リサーチの第一歩であるデスクリサーチ
今回はリサーチデザイン決定後、リサーチの第一歩として行うデスクリサーチに関して説明する。中国でマーケティングリサーチを行う場合、最初に商圏、百貨店などを観察する方も多いはずである。「上海にはお洒落な女性が増えた」「金持ちが数年前に比べて増加している」などといった感想のみで終わることなく、目的を持って、足りない情報は何かを意識して観察するほうが何倍も効果が得られる。そのために必要な行為がデスクリサーチである。
デスクリサーチとは、既にデザインされたリサーチ企画の項目に対して、Web情報、統計資料などの文献を利用して、情報を収集することである。統計データが整備されていない、そして信頼性に疑問が残る中国。確かに困難であることは否めないが、普段目にする既存情報を整理することによって、市場概要が見えてくることもある。整理した情報を吟味し、次のステップであるフィールド調査に進むことになるが、この段階で何が足りない情報なのかを把握しておくことが重要である。
■中国のデータに関する注意事項
一般的にデスクリサーチは大きく分けて2つ。ウェブによる情報収集、文献調査である。ウェブは中国に住んでいるビジネスマンにとって最も利用されている手段であろう。報道各社ニュース、中央・省・市政府HP、経済開発区HP、企業HPなど、常にチェックしている方も多いはずである。
次に文献調査であるが、各種統計年鑑、各業界・協会資料、大学教授資料、コンサルティング会社資料などが挙げられる。ここで、中国では統計データが整備されていないことに注意しよう。企業数が多い中国。突然、統計の対象となる企業グループ、カテゴリーが変更し、前年までのデータが意味をなさなくなってしまうこともある。特に市場トレンドを追う場合は要注意である。そういった意味において、統計データを読み込む力を養うことが必要になってくるであろう。
■情報の整理
最後に、ただ漠然と情報を読むだけではなく、デスクリサーチにて得た情報を整理していこう。エクセルを使用したマトリックスによる整理がお勧めである。縦軸にリサーチ項目を置き、横軸に各種出所を置く。そして情報収集結果として「○×△」をプロットしていく。例えば市場規模の項目であれば、コンサルティング会社の資料は○、統計年鑑は×、大学教授資料は△など。次のステップであるフィールド調査において何を行えばよいかの判断を行うことが目的である。
また、アナログ的な収集方法もお勧めである。自らのリサーチテーマに関するノートを1冊用意し、新聞の切り抜き、プリントアウトしたウェブ情報、そして街角で撮影した写真なども全てノートに貼り付けていく方法である。そのノートが埋まる頃、リサーチテーマに関しての理解が深まるとともに、その市場、製品、サービスのトレンドを把握することができているはずである。別に定量情報でなくても構わない。定性情報でよい。そのような情報は自分だけの情報であり、他から提供された情報とは一線を画すことにつながる。
今回はリサーチデザイン決定後、リサーチの第一歩として行うデスクリサーチに関して説明する。中国でマーケティングリサーチを行う場合、最初に商圏、百貨店などを観察する方も多いはずである。「上海にはお洒落な女性が増えた」「金持ちが数年前に比べて増加している」などといった感想のみで終わることなく、目的を持って、足りない情報は何かを意識して観察するほうが何倍も効果が得られる。そのために必要な行為がデスクリサーチである。
デスクリサーチとは、既にデザインされたリサーチ企画の項目に対して、Web情報、統計資料などの文献を利用して、情報を収集することである。統計データが整備されていない、そして信頼性に疑問が残る中国。確かに困難であることは否めないが、普段目にする既存情報を整理することによって、市場概要が見えてくることもある。整理した情報を吟味し、次のステップであるフィールド調査に進むことになるが、この段階で何が足りない情報なのかを把握しておくことが重要である。
■中国のデータに関する注意事項
一般的にデスクリサーチは大きく分けて2つ。ウェブによる情報収集、文献調査である。ウェブは中国に住んでいるビジネスマンにとって最も利用されている手段であろう。報道各社ニュース、中央・省・市政府HP、経済開発区HP、企業HPなど、常にチェックしている方も多いはずである。
次に文献調査であるが、各種統計年鑑、各業界・協会資料、大学教授資料、コンサルティング会社資料などが挙げられる。ここで、中国では統計データが整備されていないことに注意しよう。企業数が多い中国。突然、統計の対象となる企業グループ、カテゴリーが変更し、前年までのデータが意味をなさなくなってしまうこともある。特に市場トレンドを追う場合は要注意である。そういった意味において、統計データを読み込む力を養うことが必要になってくるであろう。
■情報の整理
最後に、ただ漠然と情報を読むだけではなく、デスクリサーチにて得た情報を整理していこう。エクセルを使用したマトリックスによる整理がお勧めである。縦軸にリサーチ項目を置き、横軸に各種出所を置く。そして情報収集結果として「○×△」をプロットしていく。例えば市場規模の項目であれば、コンサルティング会社の資料は○、統計年鑑は×、大学教授資料は△など。次のステップであるフィールド調査において何を行えばよいかの判断を行うことが目的である。
また、アナログ的な収集方法もお勧めである。自らのリサーチテーマに関するノートを1冊用意し、新聞の切り抜き、プリントアウトしたウェブ情報、そして街角で撮影した写真なども全てノートに貼り付けていく方法である。そのノートが埋まる頃、リサーチテーマに関しての理解が深まるとともに、その市場、製品、サービスのトレンドを把握することができているはずである。別に定量情報でなくても構わない。定性情報でよい。そのような情報は自分だけの情報であり、他から提供された情報とは一線を画すことにつながる。
情報提供: BiZpresso Vol.51 8月19日発行
2008/09/01 更新
岩崎剛人 氏 矢野経済信息諮詢(上海) 董事・総経理
プロフィール…JTにて新規ビジネスの事業展開を手掛けた後、?竃?野経済研究所に入社。04年6月より上海に赴任し、上海代表処を設立。07年3月に矢野経済信息諮詢(上海)有限公司を設立し、董事・総経理に就任。
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