製造 中国
〜製造業を取り巻く環境が激変している中国〜
■内販マーケティングを行うにあたって
北京オリンピックの開催まで後1カ月近くに迫った中国。08年に入り、その中国における環境が激変してきたことは、中国において生活し、そして最前線で仕事をしている方であれば肌で実感することも多いと思われる。例えば富裕層の増加。可処分所得の増大により国内需要が高まっていることは確かである。その富裕層をターゲットとした商品の販売、サービスの提供を行っている企業も参入している。ただ、最も大きな変化は製造業における環境変化であろう。安く製造できる中国、輸出主導の中国という半ば常識になってきた現実の変化である。内販マーケティングを行うにあたって、自らのポジションを再確認する必要があろう。先ずは外部を取り巻く環境が激変していることを認識すべきである。
■輸出を取り巻く環境の変化
世界の工場といわれ、その中心を担ってきた加工輸出。その加工輸出を含めた、製造業を取り巻く環境が変化してきている。30年近く続いてきた発展モデルが転機を向かえる中、輸出数量は頭打ちとなってきている。その要因をいくつか挙げてみる。
(1)政府の政策
・付加価値の高い産業の育成
・環境対策
・税制上の優遇措置縮小(輸出増値税還付率引き下げ、新所得税施行)
(2)人民元高
(3)新労働契約法施行に伴う人件費高騰
(4)沿岸部地域における人手不足
(5)海外需要の減少(米国のサブプライムローン問題など)
詳細な説明は省くが、これらの要因が08年に入り一気に表面化してきている。それに伴い目立ってきたのが華南を中心とした香港・台湾地区企業の撤退。そして山東省を中心とした韓国企業の夜逃げ問題など。今まで培ってきた沿岸部地域での製造モデルは限界を迎えつつある。日系企業は製造環境の変化に戸惑いながらも、新たなる拠点を求めて、そしてチャイナリスクを考慮して「チャイナプラスワン」の候補地検討を行っている。
■マーケティング・市場調査の重要性
従来モデルが通用しなくなってきた中国。製造業の進むべき道として輸出中心のビジネスモデルを変え、内販を重視した戦略に方向転換をする必要があることは誰しも考えていることであろう。ただ、それ程簡単に行かないことも事実である。内販重視のビジネスモデル構築にあたっては、一度立ち止まって、しっかりとしたマーケティング、市場調査を行う必要がある。自らのポジションをはっきりさせた上で、フィールドの市場環境・動向の把握、流通構造の把握、メインプレイヤーの把握、製品動向の把握を実行。合わせて自社の強み、弱みを把握。内販に対する自社の課題を抽出し、その上で戦略を打ち出していくことが必要になってくる。
北京オリンピックの開催まで後1カ月近くに迫った中国。08年に入り、その中国における環境が激変してきたことは、中国において生活し、そして最前線で仕事をしている方であれば肌で実感することも多いと思われる。例えば富裕層の増加。可処分所得の増大により国内需要が高まっていることは確かである。その富裕層をターゲットとした商品の販売、サービスの提供を行っている企業も参入している。ただ、最も大きな変化は製造業における環境変化であろう。安く製造できる中国、輸出主導の中国という半ば常識になってきた現実の変化である。内販マーケティングを行うにあたって、自らのポジションを再確認する必要があろう。先ずは外部を取り巻く環境が激変していることを認識すべきである。
■輸出を取り巻く環境の変化
世界の工場といわれ、その中心を担ってきた加工輸出。その加工輸出を含めた、製造業を取り巻く環境が変化してきている。30年近く続いてきた発展モデルが転機を向かえる中、輸出数量は頭打ちとなってきている。その要因をいくつか挙げてみる。
(1)政府の政策
・付加価値の高い産業の育成
・環境対策
・税制上の優遇措置縮小(輸出増値税還付率引き下げ、新所得税施行)
(2)人民元高
(3)新労働契約法施行に伴う人件費高騰
(4)沿岸部地域における人手不足
(5)海外需要の減少(米国のサブプライムローン問題など)
詳細な説明は省くが、これらの要因が08年に入り一気に表面化してきている。それに伴い目立ってきたのが華南を中心とした香港・台湾地区企業の撤退。そして山東省を中心とした韓国企業の夜逃げ問題など。今まで培ってきた沿岸部地域での製造モデルは限界を迎えつつある。日系企業は製造環境の変化に戸惑いながらも、新たなる拠点を求めて、そしてチャイナリスクを考慮して「チャイナプラスワン」の候補地検討を行っている。
■マーケティング・市場調査の重要性
従来モデルが通用しなくなってきた中国。製造業の進むべき道として輸出中心のビジネスモデルを変え、内販を重視した戦略に方向転換をする必要があることは誰しも考えていることであろう。ただ、それ程簡単に行かないことも事実である。内販重視のビジネスモデル構築にあたっては、一度立ち止まって、しっかりとしたマーケティング、市場調査を行う必要がある。自らのポジションをはっきりさせた上で、フィールドの市場環境・動向の把握、流通構造の把握、メインプレイヤーの把握、製品動向の把握を実行。合わせて自社の強み、弱みを把握。内販に対する自社の課題を抽出し、その上で戦略を打ち出していくことが必要になってくる。
情報提供:
BiZpresso Vol.48 7月1日発行
BiZpresso Vol.48 7月1日発行2008/07/23 更新
岩崎剛人 氏 矢野経済信息諮詢(上海) 董事・総経理
プロフィール…JTにて新規ビジネスの事業展開を手掛けた後、?竃?野経済研究所に入社。04年6月より上海に赴任し、上海代表処を設立。07年3月に矢野経済信息諮詢(上海)有限公司を設立し、董事・総経理に就任。
製造 中国 一覧










