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製造 中国
岐路に立つ日系製造業―(最終回)
次世代に繋がる形で“社員、自社、環境”の軸を明確に
企業の“年代”に合ったあり方を
これまで、再生か撤退かについてお届けしてきました。進化経営とは実態を虚飾せずに社内を数値化分析することにより、次に進む方向を見据え、再生への道を開き、進化へと繋げることを指します。
進化とは時代環境に合わせて次世代に繋がる最適な形を作ることです。人類も絶えず環境に合わせて進化してきました。企業にも誕生期、少年期、青年期、中年期、老年期があり、各年代に合わせたあり方を形成しなければなりません。環境は社外、社内ともに変化しており、いつまでも創業時のままという企業はありえないと思います。どのタイミングで次世代にバトンを渡すかにより、企業の存続が左右されるのです。
方向性も決めずに縮小を再生と考える場当たり企業は進化することができません。人件費の安い国として認識されていた中国ですが、未来永劫に安いままであるはずがありませんし、そんなことは普通に考えれば当然のことです。実際に上海の最低月額賃金はこの10年で325元から960元になり、ニュ−スでは企業環境が厳しくなって経営が立ち行かなくなるなどの悲観的な話が多く聞かれます。
自社の愚策を顧みず、労働コストが3倍になれば人の能力も3倍になって欲しいなどと不満の声を漏らす企業もあります。社員に対する接し方が変わらずして、社員が進歩することはありません。また、社内の環境が変わっていないのに、社外の環境が変化しているから無理に合わせようとは考えていないでしょうか。
既存事業をベースに新たな発展へ
頭脳が進化しても身体が進化していなければどういうことになるでしょう。バランスの崩れた生き物は生きていくことができず、自然界では消滅してしまいます。進化できない企業が淘汰の対象となるのは当然のことです。
進化とは既存の事業をベースに新たな発見、発掘、発想をすることです。企業の経営と運営、管理には“社員、自社、環境”の3つの軸があり、どの軸に“ぶれ”が生じても全体のバランスが崩れてしまいます。自社の軸を忘れてしまい、昨日までの八百屋が今日から魚屋になるような、悪性の進化をする企業もあります。自分勝手なその場しのぎの対処をする経営陣は失格です。
現地で任期期間を過ごすだけの腰掛け経営者であったり、日本からの月1監査で“見た振り経営”をしているようでは、淘汰されても仕方がありません。時代が求める進化をすることができた企業だけが次の世代に生き残れるのです。
情報社会の現代は情報や環境が多様化、複雑化して迷うこともあるでしょう。企業が進化するためには社員、管理職、経営陣がそれぞれの変革意識と専門知識、豊富な経験、マーケティング力などを持つ必要があるでしょう。自社に何が足りず、何が必要なのかを検討して、最適な進化に結び付けていただきたいと思います。(終わり)
情報提供: BiZpresso Vol.46 6月3日発行
2008/06/18 更新
中村 和彦氏傑恩士信息科技(上海)(G.i.S) 董事長兼統括総監
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