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製造 中国
岐路に立つ日系製造業―(3)
変化に合わせ再生をトップの意思の強さが重要に
企業を一から作り直すことも必要
企業再生とは現状の問題点と自社の収益構造を明確にし、各事業、製品の見直しと選択により高収益企業へと変貌させることです。人体に例えれば、無駄な贅肉を削って新陳代謝を良くし、体力と気力を増進させることです。企業をいかに再生させるかは、進出初期と現状の相違点を見比べるところから始まります。
進出初期の形態は安価な労働力や未開拓の市場など企業により思惑が異なっていたでしょうが、現状では計画通りに進んでいる企業がどれだけあるでしょうか?変化の速い国では事業計画も、法令や慣習などの外部要因により修正と変更を余儀なくされます。企業再生はその時期とタイミング、手法を間違えると難しくなります。
修正も変更もしないで、時代に流されながら運営してきた企業を再生することは非常に大変なことです。流されていた時間が長ければ長いほどに再生が難しくなり、時間とお金、労力も必要以上にかかります。患部を取り払う移植手術を施すか、場合によっては企業を一から作り直すことも必要になります。

“正のスパイラル”へ変えるために
再生には不採算部門の割り出しから始め、社内と社外で生産収益を比較判断して、経営の最適化を図ることが必要です。同時に社内の適正人員の数値化を図り、生産設備面では更新、増設、補修など設備の耐用年数に合わせた費用を算出します。進出時期から今期、来期、数年先までの業務、人員、設備を数値化することで、経営のひずみとゆがみを見つけるのです。
再生の大変な仕事は社員意識の改革ですが、最も重要なのは経営陣の意思の強さです。問題のある企業は例外なく業績、社内の雰囲気が“ 負のスパイラル”に陥っており、これを“ 正のスパイラル” に変えなければなりません。対処法としては会社に問題があるのではなく、社員自らが動かなくてはいけない仕組みを作り、社内の雰囲気と社員間バランスを負から正に変えることです。

“再生=リストラ”は愚策
皆さんも感じることがあるかと思いますが、企業には馴染まないが優秀で影響力のある “負のパワーバランス”を持っている社員がいます。このような社員は、“ 正のパワーバランス” に変われば素晴らしい社員になるのですが、期間を決めても変われないようであれば再生の足を引っ張ることになります。残念ですが惜しまずに“ 腐ったリンゴ”として早めに取り除くか、隔離する決断をしなければなりません。
企業が再生すると共に社員も再生させなければなりません。“ 再生=リストラ”のイメージもありますが、リストラは最後の手段です。
無理矢理な改革をすれば身の危険にさらされることもあります。解雇した社員からの逆恨みにより、刑事事件へと発展するケースも起きています。その場合には外部の力を借りて仕組みを作り、「仕方がない」と思わせるよう社員の意識をずらす方法があります。再生とは縮小することではなく、企業と社員の双方で会社を“ 正のスパイラル”に変えることであり“ 正のパワーバランス”を作ることから始まるのです。
情報提供: BiZpresso Vol.44 5月6日発行
2008/06/16 更新
中村 和彦氏傑恩士信息科技(上海)(G.i.S) 董事長兼統括総監
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