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見直そう人事(11):(最終回)情に棹差せば流される、とかくこの世は住みにくい、しかし・・・
11回にわたって、「見直そう人事」というテーマで連載させて頂きました。日本のような均一化した社会と違い、ここ中国はいろいろな方面で非常に多様化された社会です。規模も大きく深さも深い。もちろん、私共足元の日本でも、最近は以前よりははるかに個々の考え方が多様化してきています。社会も個人も、このように多様化している中で、判断する自分が全く多様化を拒む存在であれば、これはもうその社会から逆に異端視されかねない状況となってしまいます。多様化=変化=改革=活力=発展と歩める一歩が、自身の考え方の多様化(柔軟性)だといえます。「郷に入らば郷に従え」。我々の先達は、実はもっと柔らかい変化に飛んだ考えを持っていたのです。

これまでお話してきたテーマを順にまとめてみますと以下の様になります。
(1)コア人材マーケットは買い手市場、(2)ただし、人材側もキャリアアップの捉え方を間違えば墓穴を掘る、(4)孫子の兵法に勝て、(5)人材採用は大胆に、採用後は細心に、(6)採用条件にFS的発想を持とう、(8)上海も将来は東京と比較、ミッション設定が肝要、(9)中国を知らずしてどうやって対応可能か?、(10)金・技術・人は三種の神器。

会社の根幹は人材です。これは、どなたも否定されません。ただし、人材採用の方法は、案外日本的やり方をそのまま持ってこられて苦労されてることが多いのではないでしょうか?人材採用にも実はいわゆる「多様化」が必要なのです。均一化された社会での人材採用と、モザイク状に人材が散らばっている中国での人材採用では、その採用方法は自ずと違ってくる筈です。無理やり均一的な賃金体系に、中途採用の中国人人材をねじ込もうとすれば、間違いなく軋轢を生み摩擦を生じます。よって、採用できない場合も過去あったのではありませんか?
JOBやミッションに対応した賃金体系を構築し、また、企業のコア部分となる人事部門人員には企業情報(各人の給与情報も含む)漏洩をしないよう確約するミッションも同時に与えておくことが肝要です。人事部門人員も含め、コア人材には、何が企業側の求めている業務であり、また義務なのかを、それこそ1つ1つミッションなどではっきりと示しておくことが、実は中国での人材管理といえます。

人材に対しての多様的な管理を行おうと思えば、均一的管理より、はるかに何倍もの労力が必要となりますが、跳ね返ってくる効果もまた何倍にもなって帰ってくることは間違いありません。日系企業チャンネルは、今後も優秀な中国人コア人材を皆様に紹介させていただきます。お引き立てのほど、宜しくお願い申し上げます。(終わり)
情報提供: BiZpresso Vol.45 5月20日発行
2008/09/08 更新
乾亘 氏 日系企業チャンネル(JCC) 董事長兼総経理

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