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マーケティング 中国
スポーツマーケット考察:GO! GO! チャイナGOLF(1)

中国ゴルフ界を代表する張連偉プロ。03 年のカルテックスマスターズで優勝し、中国人として初めての欧州ツアー勝利を手に
今年6月、日本のサントリーレディースで中国人女子プロゴルファー・張娜が優勝しました。彼女の登場で日本でも注目を集める中国ゴルフ。その歴史は浅いものの、ゴルフ熱はほうはいと湧き上がり、関連ビジネスが急成長しています。今後、第2、第3の張娜の登場を追い風に、中国ゴルフは大きな広がりを見せていくでしょう。本連載では、中国ゴルフ界とその関連市場の動向・展望を追いかけます。

"外国人御用達"で幕開けた歴史
中国のゴルフの歴史は、1862年にまで遡ります。上海に中国初のゴルフ場が建設されました。しかし、これは19世紀の植民地主義の産物で、プレイヤーは専ら入植者である欧米人で占められました。
中国人によって建設されたゴルフ場は、1984年まで待たなければなりません。この記念すべきゴルフ場は、広東省の中山温泉ゴルフ倶楽部です。
もっとも当初は、外国企業誘致のためのインセンティブとして機能し、やはり外国人プレイイヤーが独占していました。やがて国内にもゴルフを楽しむ層が生まれ、??中国人のためのゴルフ場〞として、その役割を徐々に変化させていきます。
国土資源部が2004年に実施した調査によりますと、全国で建設済み・建設中のゴルフ場は合計二八三カ所にのぼりました。07年にはこれが300カ所余りに増えています。年率10%で増加している計算です。 因みにゴルフ愛好家は全国400万人余りと言われています。
世界最大のゴルフ場が深センに建設
中国ゴルフ場の発展史は、初期段階である1984から93年までの10年間、24カ所のゴルフ場が建設されました。
次の高度成長段階の94年から2003年までで、262カ所が誕生しています。この10年間はゴルフ場の建設ラッシュで、ゴルフ場の規模と投資額が増加の一途をたどりました。現在、青海省や甘粛省、チベット自治区以外のすべての省・自治区・直轄市においてゴルフが楽しめます。
03年までは、ゴルフ場の関連施設は整備が不十分で、「ボールを打つという最低限のニーズを満たすだけの施設」と外国人プレイヤーからは揶揄されていました。
しかし、近年は先進国並みのサービスを提供するところもあります。少なくないゴルフ場が国際標準を採用し、クラブハウスやホテルなどの関連施設も充実、プレイヤーは専門的なサービスが受けられるようになっています。
代表的なゴルフ場に、深セン観瀾湖ゴルフ球会、春城湖畔ゴルフ倶楽部、北京華彬国際ゴルフ倶楽部、亜龍湾ゴルフ球会、上海余山国際ゴルフ倶楽部などがあります。
中でも深セン観瀾湖ゴルフ球会は10年余りかけ12コース、216ホールを建設、??世界最大規模〞として中国を代表するゴルフ場として知られています。

ゴルフ用品市場は年率35%で成長
中国人ゴルフ愛好家の増加で、関連ビジネスが急成長を遂げています。先進国に比べ市場規模ではまだ見劣りしますが、ゴルフ用品市場は急激な成長軌道を描き、02年から07年の間、売上げを年率30%から35%で伸ばしています。
ゴルフ用品の販売チャネルは、スポーツ用品店などの小売店で行われ、一部メーカーによる直販も行われています。商品レベルは安価なものから超高級品までさまざま。すでに世界の主要メーカーが進出し、争奪戦を繰り広げています。
メーカーの中にはゴルフ用品の販売に留まらず、ゴルフ大会の主催など、中国ゴルフの発展を促す取り組みを行いながら、ブランドの浸透を図っています。
国内ゴルフ用品メーカーも登場
中国のゴルフ愛好家は増加の一途にあります。愛好家は、経済発展の恩恵を受ける華南および北京や上海などの大都市に集中しています。
ゴルフ用品の売れ筋は大衆向けから中級クラスです。その大部分が初心者向け用品となっています。
好景気にあって、これまで輸入品に頼ってきた市場ですが、国産ゴルフ用品が誕生していることにも目を向けるべきでしょう。国産メーカーの誕生で興味深いケースは、海外ゴルフ・メーカーと取り引きする貿易会社が自らブランドを立ち上げるケースです。典型的な例に天応 Gicooがあります。
しかし、国産メーカーの多くが資金不足のため苦戦を強いられており、海外メーカーが市場を席巻しているのが現状です。

日本ゴルフ界との密接な関係
日本のゴルフ界は、中国ゴルフ界の発展に大きな貢献を果たしています。
中国ゴルフ界にとって、広島は忘れられない都市です。94年に開かれた広島アジア大会において、中国ゴルフ・チームは銀メダルを獲得、中国ゴルフ界にとって大きなマイルストーンとなりました。この大会で活躍したのが、中国ゴルフ界を代表するプロゴルファー・張連偉です。
1965年生まれの張連偉がプロに転向したのは広島アジア大会の年。97年のアジアンツアー最終戦・キリンオープンに初参戦し、11位に食い込み、中国人ゴルファーのレベルの高さを見せ付けました。
日本では未勝利ですが、03年のカルテックスマスターズで優勝。中国人として初めての欧州ツアー勝利を手にしています。「プレーに派手さはないが、平均ストローク、パーキープ率、パーオン率、フェアウェイキープ率で上位を記録している力は本物」と召されています。
さらに広島アジア大会から遡ること 10年前、八四年に中国から11名の青年が日本に渡っています。彼らは4年間、日本でゴルフに関する知識や技術を身につける研修を受けた後、88年に帰国すると、これまで中国ゴルフ界の発展に寄与しています。

日本のゴルフ・ブランドが人気
現在、中国では日本のゴルフ・ブランドが人気を博しています。欧米人と比べ体格が近いことなどから、中国のゴルフ愛好家の多くが日本ブランドのゴルフ用品を支持しているのです。
日本メーカーもこれに併せ、中国事業のスピードを加速させています。
日本は米国に次ぐ世界第2位のゴルフ大国。その日本と密接な関係を築きながら、中国のゴルフ界も大きな飛躍を遂げようとしています。その潜在市場は計り知れず、今後さらに中日のゴルフ関係者が手を取り合うことで、大きなビジネスチャンスを掘り起こすことができるでしょう。
情報提供: Whenever CHINA 07年9月号
2007/12/21 更新
筆者:嘉 騰 氏
ORC GROUP中国 董事總経理
プロフィール…「NAVI-GOLF高璽夫導航」雑誌社 発行人。上海市出身。日本留学を経て、1997年上海ORC設立、2003年北京ORC設立。2006年、雑誌「NAVI-GOLF高璽夫導航」を創刊。10数年に渡って、広告マーケティング、プロモーション、PR業務を担当。「NAVI-GOLF高璽夫導航」(月刊誌、全国発行)

「NAVI-GOLF高璽夫導航」雑誌社
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