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日本語即戦力人材の育成を目指して(2):上海賢明外国語専修学校
日本人の心を理解した責任感を持つ人材を育てたい

「日本語だけでなく、日本人の心を学んでもらいたい」と語る兪斌校長
「多くの日系メーカーで日本人幹部と現場労働者の意思疎通ができていない。当校では日本人の考え方やマナー、ビジネス習慣などを理解し、責任感を持った日本語人材を育成したい」―。そう語るのは上海賢明外国語専修学校(TEL=021-6840-7462)で校長を務める兪斌氏だ。生徒たちには日本人教師らと交流する中で、日本語だけでなく日本人の心まで肌で覚え、将来は経営と現場の橋渡し役となってもらいたいという。

設立の背景には、兪氏が上海の日系メーカーで総経理助理として3年間、工場管理を担当した経験がある。品質管理などの意識が現場の労働者までしっかりと伝わらず、不良品や納期遅れなどの問題が絶えなかった。日本語のできる従業員も、日本人幹部の考え方を現場にうまく伝えられず、また工場現場に対する知識と経験が不足していることもあり、橋渡し役となっていなかった。結果として、クレーム処理など不要なコストの増加に繋がっていた。

兪氏は現場を知る日本語人材の必要性を痛感する。だが、橋渡し役を育成するべき日本語学校の多くは日本語検定対策に偏重。日本人のものの考え方はおろか、会話すらきちんと教えていない学校もあった。そこで、職業訓練も重視する同校を設立する必要性を感じたという。日本語でマナーあるコミュニケーションができ、“報・連・相”などのビジネス習慣を理解した即戦力となる人材の育成へと動き出した。

同校では生徒の入学時に、日系企業への就職を保証する契約書を結ぶ。責任を持って生徒を育てることを生徒と保護者、就職先となる日系メーカーに約束するわけだ。ロールプレイを交えた会話の授業や日系企業の総経理を招いた特別講演、日系メーカーでの工場研修などを通じ、留学しているように肌で日本を感じられるような学習環境を用意。「日本人のマナー、仕事に対する一生懸命さ、チームワークや責任感の意識など、日本人の心を学んでもらいたい」と語る。

今年9月にスタートする第3期では定員を第1期の4倍に当たる320名まで拡大し、日本人教師も現在の7名から14名にまで増員する。第1期では定員80名に対して160名の応募があったことから、十分なニーズを見込み、兪氏も自ら生徒募集のため華東各地を飛び回っている。就職先を斡旋する責任も4倍となるが、「どの日系メーカーも同様の問題を抱えている。日本人の考え方やビジネス習慣を理解する日本語人材への採用ニーズは高い」と自信をのぞかせる。
情報提供: BiZpresso Vol.50 8月5日発行
2008/09/01 更新
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