上海ウェネバーオンライン ビジネス
中国ビジネス情報満載!!
Whenever ONLINEビジネスHP  >> マーケティング 中国 一覧  >> マーケティング 中国 詳細
マーケティング 中国
上海世界貿易商城:目指すは“BtoBのデパート”日系企業の取り込みを積極化へ

執行副総裁の傅禄永氏
上海世界貿易商城(上海マート、TEL=021-6236-6888)が日系企業の取り込みを積極化している。一般に上海マートといえば、年間70件近い各種イベントを開催するなど“イベント開催地”としてのイメージが強い。しかし、事業の柱としているのはマートビジネスと呼ぶ常設ショールームの提供だ。販売チャネルの開拓支援、地方特産地の訪問といったマッチングサポートビジネスを手掛けているほか、この2月末にはビジネスセンターもオープンした。こういった取り組みの中で特に力を入れているのが日系企業への様々な優遇策だ。

ワンフロアを日系企業専門フロアに
マートビジネスではアジア最大規模という合計28万平米の敷地面積で、アパレル、建材、ギフトを商材とする各種企業を中心に常設のショールームを提供している。上海マートは11階からなり、3階を海外アパレルブランド、4階を中国のOEM企業とフロアごとにクライアントを分類。そのほか、6階をアクセサリー、7階を生地、8階をギフト、9階をホームテキスタイル、10階を建材、11階を都道府県事務所やそのほかの企業とし、上海マートの建物を“BtoBの総合デパート”と位置付ける。なかでも特徴的なのが5階を日系企業専門のフロアとしていることで、「日系企業の特質に合わせたいいビジネス環境を提供している」(執行副総裁の傅禄永氏)。日系企業はイベント展開などで業者と時間をかけて交渉することや、日系他社との情報交換も重視することから、ワンフロアに集約することで安心感を出したり、情報交流しやすい土壌を作っているという。

日系企業の懇親会や 現地見学ツアーも開催
現在、取り引きがあるのは約1200社。アパレル関係が60%を占め、ギフト、建材がそれぞれ15%ずつとなっている。日系企業はそのうち1割となる120社で、半数がアパレル関係だという。日系企業に特徴的なのが平均2年間と、比較的長期にわたる利用が多いこと。欧米、韓国企業が1年足らずの短期間で利用、回転率が高いのに対して、日系企業は事務所移転後もオフィスを残すケースもあるなど、長期的な関係を築くことができるとしている。そこで、2カ月に1度、懇親会「上海マート日本企業会」を開催し、各種イベント、バイヤーとの交流や、上海マートとの意見情報交換、産地ツアーなどを企画。上海マートがスポンサーとなり、経費の半分も負担しているという。「中国ではテナント同士の情報交換がビル提供主の不利益に繋がりかねないため、一般にテナントの懇親会はやらない。しかし、日系企業にそういう場を作ることでメリットが大きく、上海マートにとってもほかとの差別化に繋がるため、例外的に行っている」(同)。また、日本企業の独自性を考慮して、従来から日本人と日本語が話せるスタッフを常駐させ細心の注意を払う。例えば、賃料の値上げ1つにしても日本本社の決済が必要なことを考慮して、特別に事前に理由説明を通達している。不動産価格の高騰などから、今年上期は全テナントの賃料値上げに踏み切ったが、日系企業に対しては日本本社の決済を取っていることから、値上げはしなかったという。
日本のアパレルの発信基地へ
上海マートは3万7000平米という大規模な展示会場を持ち、年間70を超える展示会を開催。年間120万人が来場しているという。11月には中日建材活動と称した展示会を主催するほか、一般の開催も含め年間13件の日本関連イベントを実施している。上海マートが主催する展示会は年間15件。「レディース/アクセサリー国際交易会」「テキスタイル国際交易会」「上海建材展」「アパレル国際交易会」「ギフト展」などを開催。毎回、特設エリアとして「日本館」も設置しているほか、ショーやセミナーといったことにも対応している。そのほか、販売チャネルの開拓支援、地方特産地の訪問といったマッチングサポートビジネスも手掛ける。独自に保有する5万社のバイヤーデータベースを活用した商談会を年に10回、開催。毎年、日本企業だけの商談会も行っているという。また、地方都市への現地視察ツアーでは、地元企業との懇親会や市長クラスとの会談など充実した内容になっている。今年は既に韓国や福建省を視察したほか、山東、広東などにも訪れる予定。

上海マート=日系企業のイメージを確立へ
日系企業の取り込みを進めるのは、長期的で安定した付き合いができるからだという。さらには、日系企業を多く抱えることで、スタッフは日本人の持つキメ細かさに対応しなければならず、その結果、OJTでスタッフ教育に役立つとしている。“上海マート=日系企業が多く入る複合施設”というイメージを構築し、日系企業に十分対応できるサービスの質という点で差別化を図っていきたい考えだ。「日本にはいい商品がたくさんあるが積極的なアピールやプロモーションが少なく、中国ではまだまだ商品の理解が少ない。そういった意味でも、もっともっと、日系企業に上海マートの機能を活用してもらいたいし、我々もニーズに合わせて対応していきたいとしている」(同)。
情報提供: BiZpresso Vol.46 6月3日発行
2008/06/17 更新
マーケティング 中国 一覧
  1 | 2 |  次の30件 |  最後の30件 |   総計ページ 2
もっと見る


中国ビジネストピックス
巻頭インタビュー
業界インタビュー
中国業界人記事
ビジネスイベント
コンサルティング 中国
IT 中国
製造 中国
物流 中国
マーケティング 中国
Campany Review 中国
飲食 中国
ビジネス連載